レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年04月02日
- 登録日時
- 2015/10/15 12:55
- 更新日時
- 2016/04/19 18:46
- 管理番号
- 宮城県白石高-2015-21
- 質問
-
解決
海草と海藻の違いについて教えてください。広辞苑で調べたが,違いがわかりませんでした。
- 回答
-
食べるか食べないかの違いのようです。一般に食用されているのは海藻です。
海草はほとんど,食用にされることはありません。ただし,スガモやアマモなど,
一部食べられる海草もあります。
- 回答プロセス
-
調査資料1のp464「海草」の項には以下の記述があります。
「1 海藻に同じ。2 海中に生ずる顕花植物。アマモなど。」
同じくp464「海藻」の項には以下の記述があります。
「海にすむ藻。とくに肉眼的な大きさの体をもつ海産の
藻類の総称。(後略)」
調査資料2のp594-595「海藻」の項には次の記述があります。
「海産植物のうちプランクトン以外の定着性のもので,日本には
古くから食用にされ,親しまれてきた種類も少なくない.」
調査資料3のp266には「海草」の項があり次の記述があります。
「海中に生える藻類や草の総称。特に,植物学上では,被子植物の
アマモ,スガモなどをいう。うみくさ。」
同じくp266には「海藻」の項があり次の記述があります。
「海に生える藻類の総称。一般には緑藻植物,褐藻植物,
紅藻植物の三部門に属する肉眼で見える大きさのものをいい,
海水中に浮くプランクトンや被子植物の海草や岩などに付着している
単細胞の微細な藻類などは含めない。」
調査資料4のp825-826に「藻類」の項があり次の記述があります。
「広義には水中に生息し同化色素をもち独立栄養生活をする
植物の総称。海草も含み,系統的に単一でなく便宜的にまとめられた群。
(中略)とくに海に生活するものを海藻という。」
なお,インターネットでは調査資料5の情報が短くまとまっている。
検索エンジンで「うみも 海藻」で検索し,アクセスした。(最終アクセス日 2015年10月14日)
- 事前調査事項
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依頼者によると,調べたのは広辞苑第六版。
- NDC
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- 辞典 (813)
- 生物科学.一般生物学 (460)
- 参考資料
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- 調査資料1 広辞苑 第六版 岩波書店 2008
- 調査資料2 世界大百科事典4 オ-カイ 平凡社 1988
- 調査資料3 日本国語大辞典4 おは〜かつほ 小学館 1973
- 調査資料4 岩波生物学辞典 第4版 八杉龍一 ほか編 岩波書店 1996
-
調査資料5 NHK放送文化研究所 「海草」と「海藻」の違い
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/111.html
(最終アクセス日 2015年10月14日)
- キーワード
-
- 海藻
- 海草
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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レファレンスメモによれば,実際に調査したのは,2011年頃の模様。
複数の資料を比較してみることを依頼者にすすめた,とある。
※事例掲載後,いただいた情報を基に回答欄の記述を一部見直しました。(2016年04月19日追記)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000182394