レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年06月02日
- 登録日時
- 2018/09/13 11:02
- 更新日時
- 2019/04/07 16:44
- 管理番号
- 吹-80-2018-003
- 質問
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解決
ことわざに「三十六計逃げるに如(し)かず」と言うが、三十五計や三十四計はあるのか。
- 回答
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第一計から第三十六計まであり、三十五計、三十四計もある。
- 回答プロセス
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(1)『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂編修所/編 三省堂 2001.11)p268~p269「三十六計逃げるに如かず」の項目から要約。
中国の南斉書(なんせいしょ)が出典。困ったときには、逃げるのが最良の策であるということ。「三十六策走(に)ぐるを上計(じょうけい)と為す」「三十六計走(はし)るを上計となす」「三十六計」ともいう。「三十六計」とは中国の古代の兵法にある三十六種の計略のこと。
(2)『大辞林 第3版』(松村明〔ほか〕/編 三省堂 2006.10)p1047「三十六計」の項目から要約。
さんじゅうろっけい「三十六計」中国古代の兵法で用いられた三十六の計略。
三十六計逃げるに如かず
1〔南斉書王敬則伝〕作戦はいろいろあるが、逃げるべきときには逃げて身の安全を保ち、のちの再挙を図るのが最上の策である。
2(転じて)面倒な事からは手を引いて逃げるのが一番よい、というたとえ。逃げるが勝ち。
(3)『孫子・三十六計』(湯浅邦弘/〔著〕 角川学芸出版 2008.12)
「三十六計」について、すべての計について解説しているp181~p267から抜粋。
第三十四計「苦肉計(くにくけい)」(苦肉の計)。敵を信用させるために、わざと自分を傷つける。
第三十五計「連環計(れんかんけい)」(連環の計)。複数の計謀を組み合わせ、連続して発動する。
第三十六計「走為上(そういじょう)」(走るを上と為す)。以上の計略でも勝算が立たないときは、逃げるのが上策。
- 事前調査事項
- NDC
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- 古代兵法.軍学 (399 10版)
- 辞典 (813 10版)
- 伝説.民話[昔話] (388 10版)
- 参考資料
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三省堂編修所 編 , 三省堂. 新明解故事ことわざ辞典. 三省堂, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003649409-00 , ISBN 4385137935 -
松村明編 , 松村, 明(1916-) , 三省堂編修所. 大辞林 第3版. 三省堂, 2006-10.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000514061-00 , ISBN 9784385139050 -
湯浅邦弘 [著] , 湯浅, 邦弘, 1957-. 孫子・三十六計 : ビギナーズ・クラシックス中国の古典. 角川学芸出版, 2008. (角川文庫 ; 15490. [角川ソフィア文庫] ; [B-1-7])
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009993511-00 , ISBN 9784044072032
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三省堂編修所 編 , 三省堂. 新明解故事ことわざ辞典. 三省堂, 2001.
- キーワード
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- 南斉書(なんせいしょ)
- 兵法
- 三十六計
- 三十六計逃げるに如かず
- 走為上(そういじょう)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000242439