レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年07月06日
- 登録日時
- 2019/02/14 16:51
- 更新日時
- 2019/02/14 16:51
- 管理番号
- 千県西-2018-0008
- 質問
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解決
ユーラシア大陸を下に、日本列島を上に描いた地図はないか。
- 回答
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問合せのような地図として、以下の(A)から(E)が見つかりました。地図そのものの所蔵館やそれを収載した資料を紹介します。
(A)富山県による初版「環日本海諸国図」(1994年)(350万分の1)
【資料1】『環日本海諸国図 富山中心正距方位図』(富山県土木部企画用地課企画 日本地図センター編集 1994)(国立国会図書館、富山県立図書館、石川県立図書館、東京都立図書館所蔵)
【資料2】平田益美・金沢敬・橋本良一「350万分1環日本海諸国図の作成について いわゆる逆さ地図の日本版作成(添付地図解説)」(『地図』33巻2号 1995.6)p48-53
(https://ci.nii.ac.jp/naid/10002842846)
本論のほか、「350万分1環日本海諸国図」が添付されています。
【資料3】藤田富士夫「「逆さ地図」史観と縄文の日本海交流」(『地図情報』23巻2号 2003.8)p18-20
本論のほか、裏表紙に「350万分1環日本海諸国図」が載っており、藤田氏が解説しています(p42)。
【資料4】『日本の歴史 00 「日本」とは何か』(網野善彦著 講談社 2000)
p35「環日本海諸国図(350万分の1)」本頁の上半分の白黒の地図が載っています。
巻頭口絵にカラーの「環日本海諸国図」が載っています。
(B)富山県による改訂版「環日本海・東アジア諸国図」(2012年)(450万分の1)
【資料5】『環日本海・東アジア諸国図 富山中心正距方位図』(富山県 2012)(国立国会図書館、富山県立図書館、東京都立図書館所蔵)
【資料6】『図解でよくわかる地政学のきほん』(荒巻豊志監修 誠文堂新光社 2016)
p156-157「大陸から見た日本『環日本海・東アジア諸国図(通称「逆さ地図」)』」と題して、当該地図がカラーで両頁にわたって載っています。
(C)佐渡市による「東アジア交流地図」(2010年)(600万分の1)
【資料7】齊藤忠光・新田聡「資料 添付地図解説 逆さ日本地図「東アジア交流地図」」(『地図』48巻2号 2010)p51-52
(https://ci.nii.ac.jp/naid/130005107995)
本論のほか、「東アジア交流地図」が添付されています。
(D)日本戦略研究フォーラムによる「東アジア地勢図」
【資料8】『守るべき人がいる』(佐藤正久著 ワニブックス 2012)
巻頭口絵にカラーの「東アジア地勢図 正距方位図法(北京中心)」が載っています。
(E)フジデンシ出版による「沖縄を中心とした東アジア逆さ歴史地図」
【資料9】『沖縄を中心とした東アジア逆さ歴史地図』(フジデンシ出版 2016)
- 回答プロセス
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まず、検索エンジンで「ユーラシア大陸から見た日本列島の地図」「南北逆さの日本列島の地図」等のフレーズで検索して、問合せのような地図の名称を調べました。以下のウェブサイトや論文から(A)(B)(C)(D)(E)という地図の存在がわかりました。
(A)(B)について
富山県「環日本海・東アジア諸国図(通称:逆さ地図)の掲載許可、販売について」
(http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1510/kj00000275.html)
(C)について
齊藤忠光・新田聡「逆さ日本地図「東アジア交流地図」」
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjca/48/2/48_2_51/_article/-char/ja)
(D)について
日本戦略研究フォーラム「待望「東アジア地勢図」がついに完成」
(http://www.jfss.gr.jp/news/map/map.htm)
(E)について
ふくおか経済Web NEWS「沖縄中心の東アジア逆さ歴史地図を発売」
(https://www.fukuoka-keizai.co.jp/news/%E6%B2%96%E7%B8%84%E4%B8%AD%E5%BF%83%E3%81%AE%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E9%80%86%E3%81%95%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%82%92%E7%99%BA%E5%A3%B2%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%87/)
続いて、国立国会図書館「リサーチ・ナビ」(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)で、(A)(B)(C)(D)(E)各地図の名称で検索して、地図そのものの所蔵館やそれを収載した資料を探しました。
(A)(B)について
【資料1】【資料2】【資料3】【資料5】
(C)について
【資料7】
(E)について
【資料9】
さらに、Googleブックス(https://books.google.co.jp)で、各地図の名称で検索して以下の資料に当たりました。
(A)(B)について
【資料4】【資料6】
(D)について
【資料8】
なお、自館の蔵書検索システムで件名「地図」「政治地理」「アジア(東部)」や全項目「地図」「環日本海」「東アジア」「世界情勢」「地政学」等のキーワードで検索して関連資料に当たりましたが、問合せのような配置の地図は見当たりませんでした。
また、上のGoogleブックスの検索結果で、問合せのような配置の地図を掲載した資料が他にもありましたが、いずれも白地図または詳しい地名の載っていないものでした。
(インターネット最終アクセス:2018年10月5日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- アジア (292 9版)
- 地球.天文地理学 (448 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『環日本海諸国図 富山中心正距方位図』(富山県土木部企画用地課企画 日本地図センター編集 1994)(国立国会図書館ほか所蔵)
- 【資料2】平田益美・金沢敬・橋本良一「350万分1環日本海諸国図の作成について いわゆる逆さ地図の日本版作成(添付地図解説)」(『地図』33巻2号 1995.6)p48-53(0500837821)(https://ci.nii.ac.jp/naid/10002842846)
- 【資料3】藤田富士夫「「逆さ地図」史観と縄文の日本海交流」(『地図情報』23巻2号 2003.8)p18-20(1501889744)
- 【資料4】『日本の歴史 00 「日本」とは何か』(網野善彦著 講談社 2000)(2101260360)
- 【資料5】『環日本海・東アジア諸国図 富山中心正距方位図』(富山県 2012)(国立国会図書館ほか所蔵)
- 【資料6】『図解でよくわかる地政学のきほん』(荒巻豊志監修 誠文堂新光社 2016)(県内市町村立図書館等所蔵)
- 【資料7】齊藤忠光・新田聡「資料 添付地図解説 逆さ日本地図「東アジア交流地図」」(『地図』48巻2号 2010)p51-52(2500553582)(https://ci.nii.ac.jp/naid/130005107995)
- 【資料8】『守るべき人がいる』(佐藤正久著 ワニブックス 2012)(県内市町村立図書館等所蔵)
- 【資料9】『沖縄を中心とした東アジア逆さ歴史地図』(フジデンシ出版 2016)(沖縄県立図書館ほか所蔵)
- キーワード
-
- 政治地理
- アジア(東部)
- 地図
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000251714