レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年03月
- 登録日時
- 2005/12/08 13:25
- 更新日時
- 2006/02/05 10:22
- 管理番号
- 県立長野-04-015
- 質問
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解決
昭和20~30年代に行われていた「ミチューリン農法」はどのような農法なのか
- 回答
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『日本大百科全書 23』(相賀徹夫編著 小学館1988)〔031/ニホ/23〕318p「ヤロビ農法」の項に“一九五〇年代に、
長野県下伊那の農民を通じて日本全国に広まった農業技術に対する用語で、一名ミチューリン農業とよばれる。
(中略)作物を温度処理によってその成長を支配し、作物の性質を変える農法を意味し、秋播き性→春播き性、
あるいは晩熟性→早熟性という育種を目標とする場合と、低温処理による増収などをねらう栽培技術を目標としている。
わが国のヤロビ農法はむしろ増収を目的としてイネ、ムギの穀物以外にトマト、キュウリなどの野菜にまで及んだ。
しかしその成果が不明のまま一九七〇年(昭和四五)までには立ち消えとなった”とある。
- 回答プロセス
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① 「ミチューリン」をキーワードに自館システムを検索すると、『ヤロビの谷間 下伊那のミチューリン運動』
(栗林農夫著 青木書店1953)〔N611/44〕、『ヤロビ農法のやり方と実例』(長野県ミチューリン会編 日曜信州新聞社1954)
〔飯田市中央図書館所蔵〕などが検索され、ミチューリン農法と関わりのあるらしいヤロビ農法があるということがわかる。
② [NDC 610 農業]の書架で「ミチューリン農法」および「ヤロビ農法」の記述を探す。『昭和農業技術発達史』
(農林水産省農林水産技術会議事務局昭和農業技術発達史編纂委員会編 農林水産技術情報協会1993)
〔610.1/シヨ〕などをみるが、わずかな記述しかない。
③ 農法の概要をとらえようと『日本大百科全書 23』(前掲)を「ミチューリン農法」「ヤロビ農法」でひく。「ヤロビ農法」の項に答の記述あり。
④ 県内で始まった農法であるため、関係資料が所蔵されているであろうと推測し、
自館システムにて「ヤロビ」「ミチューリン」をキーワードに検索すると、1950年代の資料が多数検索され、
詳細についてはそれらの資料情報を伝える。
- 事前調査事項
- NDC
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- 農業 (610)
- 参考資料
- キーワード
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- ミチューリン農法
- ヤロビ農法
- 長野県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『なんでもきいてみよう』(県立長野図書館 平成16 第36集)収録レファレンス
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000025516