レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/07
- 登録日時
- 2020/03/28 00:31
- 更新日時
- 2023/05/19 00:30
- 管理番号
- 6001043223
- 質問
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解決
明治大正期の大阪で発行されていた新聞について、大阪毎日新聞、大阪朝日新聞、大阪時事新報以外にどのような新聞があったのか知りたい。
- 回答
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明治大正期の大阪で発行されていた新聞の概要を調べるには、以下の資料があります
・『新聞総覧』明治43年、大正元年、大正3年、大正10年-大正15年(日本電報通信社 1910、1912、1914、1921-1926)
「全国新聞紙概況」あるいは「第一部」、「第二部 新聞總覽編」などに「大阪府」の項があり、大阪府域で刊行されていた新聞について記載があります。
新聞名、発行社、所在地、創立年、発行形態、ページ数、社員の顔写真などが記載されています。
大阪で発行されていた各新聞の歴史や評判については以下の資料に記載があります。
・『地方別日本新聞史』(日本新聞協会/編集 日本新聞協会 東京 1956)
小野秀雄「大阪府新聞史(序論)」(p.289-299)
小野秀雄「大阪府新聞史(後論)」(p.301-310)
大阪における新聞の歴史が時系列順にまとめられています。宇田川文海が携わった浪花新聞の創刊当時のエピソード(p.291)や「[夕刊]新大阪は二頁横長の新機軸を出し人目を引いた。」(p.310)など各種新聞のエピソードについても記述があります。
・『大阪の新聞』(福良虎雄/編輯 岡島新聞舗 1936)
株式会社岡島新聞舗の65周年と新館落成記念誌ですが、「大小各種の、新聞の発生したる時代の社会状態を知らしめるため、相当のページを費やしてあります」「波乱の多かった大阪の新聞販売界の、活きた歴史とも申すべきものであります」(p.5)とあり、販売社側から見た大阪の新聞について記述されています。
・『日本新聞発達史』(小野秀雄/著 大阪毎日新聞社 1922)
「第二十章 現今[明治末期以降]新聞界の大勢」「第二節 大阪」(p.468-472)に次のような記述があります。
「此三新聞[大阪毎日、大阪朝日、大阪時事]を除けばあとは皆小新聞である(後略)」(p.471)
「其他[大阪日日、關西日報、大阪新報以外]の小新聞は皆黄色紙で大阪の人情を迎合した金と女の卑俗なる報道を載せて智識の低い社會に讀者を得てゐる、併し其經營は尚微々たるもので、中には編輯總員十名といふ田舎新聞然たるものがある」(p.471-472)
また、「第五章 政論新聞時代」「第七節 大阪新聞及地方新聞の勃興」(p.66-68)、「第九章 政党機関紙時代」「第十四節 大阪其他の地方新聞」(p.161-163)にも当時の様子が書かれています。
・『明治大正大阪市史 第1巻 概説篇』(大阪市役所/編纂 清文堂出版 1966)
「第九章 文化及風俗」「四、新聞」(p.685-707)に「大阪に於ける新聞の創始」から「大正時代の新聞」まで記載があります。
大阪毎日新聞、大阪朝日新聞、大阪時事新報以外の新聞の勃興についても時系列順に記載があります。
〔事例作成日:2020年2月7日〕
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- ジャーナリズム.新聞 (070 10版)
- 参考資料
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- 新聞総覧 日本電報通信社 明治43年
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正元年12月
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正3年
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正10年
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正11年
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正12年
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正13年
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正14年
- 新聞総覧 日本電報通信社 大正15年
- 地方別日本新聞史 日本新聞協会∥編集 日本新聞協会 1956
- 大阪の新聞 福良/虎雄∥編輯 岡島新聞舗 1936
- 日本新聞発達史 小野/秀雄∥著 大阪毎日新聞社 1922
- 明治大正大阪市史 第1巻 大阪市役所∥編纂 清文堂出版 1966
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪,人物・団体
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000279687