レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年5月18日
- 登録日時
- 2019/08/27 18:50
- 更新日時
- 2020/06/11 14:47
- 管理番号
- 県立長野-19-030
- 質問
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解決
1 檀一雄作『木曽義仲』の初出に関する情報を探している。当館所蔵の『長編小説全集10』新潮社編 1953【F/チ/10】に収録の『木曽義仲』に初出情報があるか確認してほしい。
2 もし初出情報を確認でき、それが信濃毎日新聞に掲載されたものであったら、信濃毎日新聞のバックナンバーで「木曽義仲」の連載最終回の紙面を確認して欲しい。『木曽義仲』は最後が尻切れトンボとなっており、連載が何らかの理由で中断となり、そのまま再開されずに未刊に終わった可能性があるため、連載最終回の紙面で、完結なのか、中断なのか、中断ならばどういう理由によるものかを知りたい。
3 信濃毎日新聞に掲載された『木曽義仲』の連載予告を1週間程度遡って調べて欲しい。
- 回答
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1 当館所蔵『長編小説全集10』新潮社編 1953【F/チ/10】を調査したところ、本文のみの掲載で、初出についての記載や解説は確認できなかった。
2 初出情報は確認できなかったが、当館の信濃毎日新聞データベースで、檀一雄作『木曽義仲』の掲載を確認。掲載期間は信濃毎日新聞1952(昭和27)年5月27日夕刊(1面)~1953(昭和28)年6月29日(375回)。最終回が掲載された1953年6月29日夕刊(1面)を確認したところ、『長編小説全集10』の結末と同じ内容で、特に連載が中断した等の記述はなかった。
3 信濃毎日新聞データベースで調査したところ、昭和27(1952)年5月26日夕刊(1面)に「次の連載小説 あすから 木曽義仲」というタイトルで、檀一雄氏の紹介と「作者の言葉」の掲載あり。
- 回答プロセス
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1 当館所蔵『長編小説全集10』新潮社編 1953【F/チ/10】を調査。本文のみの掲載で、初出についての記載や解説は確認できず。当館の職員より、『新聞小説史年表』高木健夫編 国書刊行会 1996【910.26/タタ】p.308に、「昭和26年<1951>7月 木曽義仲(檀一雄、画・鈴木朱雀)「京都」(7・中旬〜27年)」、p.313に「昭和27年<1952>6月木曽義仲(檀一雄、画・鈴木朱雀)「山陽」(6/27~)、転載」と記載があると情報を得る。これによると、京都新聞が初出の可能性があるので、京都新聞を所蔵する図書館を案内した。
2 回答後、質問者より、京都府立図書館に確認したところ、『新聞小説史年表』の日付情報が違っていたとの連絡あり。「木曽義仲」という長野県を題材にした話なので、やはり信濃毎日新聞に初出されたのではないかとのことで、信濃毎日新聞に掲載された『木曽義仲』の連載予告を1週間程度遡って調べて欲しいとの依頼を受ける。
3 信濃毎日新聞データベースで調査したところ、昭和27(1952)年5月26日夕刊(1面)に「次の連載小説 あすから 木曽義仲」というタイトルで、檀一雄氏の紹介と「作者の言葉」の掲載を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 8版)
- 日本語 (051 8版)
- 日本文学 (910 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 木曽義仲
- 檀一雄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000260543