レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/05/29
- 登録日時
- 2008/12/11 02:11
- 更新日時
- 2022/03/15 17:39
- 管理番号
- 埼熊-2008-040
- 質問
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解決
塙保己一の狂歌「番町に過ぎたるものは(が)二つあり佐野の桜に塙検校」について。①「過ぎたるものは(が)」の部分は、「は」と「が」のどっちが正しいのか。②「佐野の桜」とはどういうものか。
- 回答
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①所蔵している塙保己一関係資料では、「は」になっている。
②佐野善左衛門の屋敷にあった桜の木のこと。現在は大妻女子大学のキャンパスにあたる。
- 回答プロセス
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『奇跡の人・塙保己一 ヘレン・ケラーが心の支えとした日本人』には、「過ぎたるものは」とある。また、「『番町』とは保己一の和学講談所があった。(中略)『佐野の桜』とは、和学講談所の隣にあった佐野善右衛門という武士の屋敷にあった見事な桜の木のこと」とあり。
『埼玉の偉人 塙保己一』には「過ぎたるものは」とあり。また「『佐野の桜』というのは、和学講談所の隣にいた佐野善左衛門という武士の屋敷にあった桜のこと」とあり。
『続日本随筆大成 別巻6 近世風俗見聞集』「宝暦現来集 巻之二」に「番町御馬屋谷花屋敷迚皆知る所、坂下角、今に枝垂桜の有屋敷成」とあり。
「江戸東京街の履歴書 番町・九段・麹町あたり」(移動図書館車資料)に「大妻女子大のビルのあるところが、佐野善衛門の屋敷跡である。(中略)佐野邸には「佐野の桜」という桜の名木があったが、これもいまは枯れてしまった。」とあり。
《Google》を〈佐野の桜〉で検索すると、「「佐野の桜」とは…現在は大妻女子大学のキャンパスになっている。」というホテルのWebページがあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 文法.語法 (815 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『奇跡の人・塙保己一 ヘレン・ケラーが心の支えとした日本人』(堺正一著 埼玉新聞社 2001)
- 『埼玉の偉人 塙保己一』(利根川宇平著 北辰図書 1986)
- 『続日本随筆大成 別巻6 近世風俗見聞集』(吉川弘文館 1982)
- 「江戸東京街の履歴書 番町・九段・麹町あたり」(班目文雄著 原書房 1989)
- キーワード
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- 狂歌-江戸時代
- 塙 保己一(ハナワ ホキイチ)
- 語法
- 人物-埼玉県
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000049653