レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年6月9日
- 登録日時
- 2010/09/01 15:31
- 更新日時
- 2011/11/30 15:19
- 管理番号
- 相市-H22-002
- 質問
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解決
自宅にある手紙・雑誌・書簡類の保存方法が知りたい。
特に防虫について「ナフタリン」系統のものを使用してよいのか?
市販しているもので、どんなものを使用したらよいか?
- 回答
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書庫を常に乾燥した状態に保つことが重要である。
書庫は、密閉性がよく、さらに防虫剤(衣類用のパラジクロルベンゼンなど)を入れるとよい。
特に和書・和紙の場合は以上のことを守らなければならない。
- 回答プロセス
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●「家屋害虫辞典」(日本家屋害虫学会/編、2000)〔R498・S20742623〕
P102~「シミ」に防除方法の記述あり、P104に「書籍に関しては、書庫を常に乾燥した状態に保つことが重要である。そして、書庫は、密閉性がよく、 さ ら に防虫剤(衣類用のパラジクロルベンゼンなど)を入れるとよい。(衣類もこれに準じる)。特に和書・和紙の場合は以上のことを守らなければならない。」 とある。
●「都市害虫百科」(松崎 沙和子/著 武衛 和雄/著 1993)〔R498・S28495869〕
P15~「シミ類」に駆除法ついて記述あり、P15「防虫剤(ナフタリン、樟脳、パラジクロールベンゾール、エンペントリン)を入れ密閉できる容器に保管するこ と。」とある。
●「紙と本の保存科学」(園田 直子/編 2009)〔014.61・S28345114〕
P194~従来の防虫対策に記述あり、P194「日常的な防虫剤としては、樟脳が古くから動植物標本などの防虫に使用されてきた。ペレット状の薬剤として は、かつてはナフタリン、近年ではパラジクロロベンゼンが広く市販されているが、このようなにおいの強い薬剤どうしは、決して混用してはならない。」とあ る。
●「大切なモノを保存する技術」(東嶋 和子/著 2001)〔S19150663 麻溝公民館図書室所蔵〕
P48~第3章 大事な本、紙の記録をどう守るか に手紙類の保存方法の記述あり。また、保存するための容器のつくり方も、図入りで記述されている。
こちらの資料については、家の中にある大切なものを「保存する」方法が各章にわたり解説されていて、一般家庭向け資料といえる。
●その他「写真で見る有害生物防除辞典」(谷川 力/編 富岡 康浩/編 2007)〔498・S23922925〕
P48~「シミ」防虫方法の記述あり。
○資料にあたり記述がなかったもの
「本」(新しい教科書2)(プチグラパブリッシング プチグラパブリッシング 2006)〔023・S24187510〕
「保存環境を整える」(国立国会図書館/編 1997)〔R014・S15113467〕
「紙・未来に遺す」(国立国会図書館/編 1998)〔R014・S15622012〕
「防ぐ技術・治す技術」(「防ぐ技術・治す技術-紙資料保存マニュアル」編集ワーキング・グループ/編著 2005)〔R014・S24140360〕
また、雑誌に関連記事があるか調査する。残念ながら、保存年限が短いこともあり、市内蔵書雑誌での記述確認はできず。
○インターネットにて検索
「防虫剤 パラジクルベンゼン」で検索→「KOMERI.COM」の「防虫剤の選び方」中、「パラジクロル製剤」は、市販の「ネオパラ」シリーズ(エステー社) ということがわかった。エステーのHPでも確認。
※〔 〕内当館請求記号及び資料コードです。
- 事前調査事項
- NDC
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- 情報資源の収集・組織化・保存 (014 9版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 参考資料
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- 相模原市OPAC
- ●「家屋害虫辞典」(日本家屋害虫学会/編、2000)
- キーワード
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- 防虫
- 防除
- 紙
- 保存
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000070664