レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年3月6日
- 登録日時
- 2021/08/29 15:43
- 更新日時
- 2021/09/09 09:30
- 管理番号
- 県立長野-18-146
- 質問
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解決
江戸後期の長野県の俳人・龍孫(りゅうそん)の生没年を知りたい。
- 回答
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『豊野町俳句史』豊野町老人趣味の友会編 豊野俳句刊行会 1982【N913/454】p.182-183に水野龍孫の経歴があり、
本名、連(幼名、村治)俳号を素公・龍孫と言った。長野県上水内郡豊野町中尾の花道師、
中尾孝左エ門の長男にして、嘉永二年四月十二日に生る。(-中略-)晩年は公証人となりて長野市
にて余生を送れり。明治四十二年十月七日没、享年六十二才。
とあった。
生年月日 嘉永 2年(1849年)4月12日
没年月日 明治42年(1909年)10月7日
『仏都古今雅人名士録』大久保逸堂編 仏都古今雅人名士録刊行会 1922【N280/13】p.17には、没年月日明治42年10月7日として、享年63という記載があった。
また、『竜孫句集』水野竜孫著 水野豊 1919 【最終確認2021.9.2】の序には
亡父名は連長野県上水内郡中尾村の郷士中尾五郎左衛門の三男にして嘉永元年十月十五日を以て生
る。(-中略-)亡父逝いて茲十年。(-中略-)に亡父行年六十二歳。(-後略-)
とあった。没年月日の詳しい記載はないが、『竜孫句集』の発行が大正8年(1919年)であることから、明治42年(1909年)が没年と推測される。
享年については、生きていた期間を表すようだが、数え年で表す場合と、明治5年以降の満年齢で表す場合とがあり、きちんとした決まりがあったわけではないようだ。埼玉県立熊谷図書館様の埼熊-2015-124を紹介する。
- 回答プロセス
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1 調査済みの『長野県俳人名大辞典』【N913/696】p.907を確認する。上水内郡豊能町(現・長野市豊野)が出身とわかる。
2 当館蔵書を「豊野町」で検索する。『豊野町誌』の他に、『豊野町俳句史』がヒットしたので、内容を確認する。
3 竜孫の句集を検索すると、国立国会図書館デジタルコレクションで『竜孫句集』を発見する。デジタル化資料図書館送信参加館内で閲覧できる。
- 事前調査事項
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『長野県俳人名大辞典』矢羽勝幸編 郷土出版社 1993
- NDC
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- 詩歌 (911 10版)
- 日本文学 (910 10版)
- 中部地方 (215 10版)
- 参考資料
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豊野町老人趣味の友会/編 , 豊野町老人趣味の友会. 豊野町俳句史. 豊野町俳句史刊行会.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059162581-00 (【N913/454】p.182-183) -
大久保 逸堂/編 , 大久保 逸堂 , 大久保 逸堂. 仏都古今雅人名士録. 仏都古今雅人名士録刊行会.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059105733-00 (【N280/13】p.17)
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豊野町老人趣味の友会/編 , 豊野町老人趣味の友会. 豊野町俳句史. 豊野町俳句史刊行会.
- キーワード
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- 水野竜孫
- 俳諧
- 享年
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000303839