レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 千葉県立中央図書館 (2120001) | 管理番号 (Control number) | 千県中参考-2019-13 | |||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2019年12月15日 | 登録日時 (Registration date) | 2020年03月28日 09時51分 | 更新日時 (Last update) | 2020年03月29日 13時00分 | |||||
質問 (Question) | (1)明治時代初めの金本位制導入は、誰が提言したのか。 (2)渋沢栄一は(1)にどう関わったか。 | |||||||||
回答 (Answer) | (1)明治時代初めの金本位制導入は、誰が提言したのか。 【資料1】『金融 日本史小百科 近代』(加藤隆編著 東京堂出版 2000) p56 「新貨条例の発布」新貨条例布告までの経緯 【資料2】『図録 日本の貨幣 7』(日本銀行調査局編 東洋経済新報社 1975) p172 明治4年5月の「新貨条例」 上記2冊には、伊藤博文が金本位制を採用したことや、アメリカの新貨幣案の量目表にもとづいて日本の貨幣もこれに倣うように主張したことが書かれている。 (2)渋沢栄一は(1)にどう関わったか。 【資料3】『雨夜譚』(渋沢栄一述 岩波書店 1994) p178 渋沢栄一が明治2年に大蔵省に入省し、貨幣制度の改正調査に携わったこと、貨幣制度の草案を担当したことが書かれている。また、アメリカに渡った伊藤博文と日本の大蔵省とのやりとりの書簡を扱ったことなどが記載されている。 | |||||||||
回答プロセス (Answering process) | (1)まず、当館開架の貨幣(337)の棚を確認し、以下の資料を見つけた。 『貨幣の歴史学』(日本銀行情報サービス局 2011) 『日本のお金』(大蔵省印刷局編集 大蔵省印刷局 1994) これらの資料で日本の貨幣の歴史を確認した。 『日本のお金』の参考文献に掲載されていた【資料2】と、当館蔵書検索で全項目「近代 金融機関」のキーワードでヒットした【資料1】の内容を確認すると、回答の記述が見つかった。 (2)『日本近現代人名辞典』(臼井 勝美編 吉川弘文館 東京 2001)で渋沢栄一のプロフィールを確認すると、p507に「同二年十一月明治新政府に仕官し、民部省に入って租税正となり、租税事務の処理にあたった。翌三年民部・大蔵両省の分離に伴い大蔵省に属し、四年五月大蔵権大丞となり、新貨条例・造幣規則ならびに国立銀行条例の起草立案にあたった。」と記載されていた。そのことについて詳しく書かれている資料はないか、当館蔵書検索で書名「渋沢栄一」で検索して見つかった資料の内容を確認すると、【資料3】に比較的詳しい記述があった。 | |||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | ||||||
登録番号 (Registration number) | 1000279699 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |