レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年10月20日
- 登録日時
- 2019/07/09 17:06
- 更新日時
- 2019/11/14 14:38
- 管理番号
- 埼熊-2019-042
- 質問
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解決
バルチック艦隊に乗艦したロシア軍人の技術者が自分の妻に宛てた手紙を見たい。
ロシアは日本に勝てないかもしれないという内容や日本の敗北を想定した記述があったらしい。
『ツシマ バルチック艦隊遠征』と司馬遼太郎の『坂の上の雲』4巻か5巻にあったと思う。
- 回答
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下記の資料と情報を紹介した。
『リバウからツシマへ バルチック艦隊技術将校ポリトゥスキーの日記』(ポリトゥスキー著 長村玄訳著 文生書院 2009)
訳者によるまえがき、原著序文、p168、175、186、193、224、226に記載あり。
(注)底本は『露艦隊来航秘録』(ポリトウスキイ著 時事新報社翻訳 海軍勲功表彰会 1907)
《国会デジタルコレクション》『露艦隊来航秘録』(ポリトウスキイ著 海軍勲功表彰会本部 1907)231p(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/904699 国会図書館)1-141コマ 国立国会図書館/インターネット公開
- 回答プロセス
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1 『ツシマ バルチック艦隊遠征』を調べる。
『ツシマ 下 バルチック艦隊遠征』(ノビコフ・プリボイ著 上脇進訳 原書房 2004)
p114に妻に宛てた手紙の一節があるが、主人公は技術者ではなく水兵であり、日本の勝敗についての記述も確認できない。
『もうひとつの日露戦争 新発見・バルチック艦隊提督の手紙から 』(コンスタンチン・サルキソフ著 鈴木康雄訳 朝日新聞出版 2009)
司令長官が妻と娘に宛てた手紙であり、日本の勝敗についての記述は確認できない。
2 『坂の上の雲』を調べる
『坂の上の雲 4』(司馬遼太郎著 文藝春秋 1986)
p25-26 造船技師ポリトゥスキーがロシアの勝利を信じていないという記述あり。
p27 戦いに対しての懸念を故郷の妻に手紙で送っているという記述あり。
ほかp35、 37、 42にポリトゥスキーの記述あり。
日本の敗北を想定した記述なし。
『坂の上の雲 5』(司馬遼太郎著 文藝春秋 1986)
p156 ロシア海軍の作戦や、軍隊としての連携に危惧を抱いているという記述あり。
ほかp15、19、23-35、157にポリトゥスキーの記述あり。
日本の敗北を想定した記述なし。
3 自館目録を〈ポリトゥスキー〉で検索する。
4 《国会図書館デジタルコレクション》(http://dl.ndl.go.jp/ 国会図書館)で〈露艦隊来航秘録〉を検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2017年10月18日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 日本史 (210 9版)
- ロシア (238 9版)
- 参考資料
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- 『リバウからツシマへ バルチック艦隊技術将校ポリトゥスキーの日記』(ポリトゥスキー著 長村玄著 文生書院 2009) , ISBN 9784892534393
- キーワード
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- バルチック艦隊
- 日露戦争 (1904-1905)-海戦
- 日本海海戦(1905)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000258503