レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/09/28
- 登録日時
- 2011/03/22 02:13
- 更新日時
- 2011/12/16 16:07
- 管理番号
- 埼浦-2010-053
- 質問
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解決
埼玉県立文書館所蔵の戦後報道写真「米軍からの消防自動車譲渡式(県庁前にて)昭和30年(1955)について知りたい。米軍からの消防自動車はどこに対する譲渡なのか。また、そのいきさつについて知りたい。
- 回答
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1 埼玉県立文書館所蔵「戦後報道写真」S300953(米軍からの消防自動車譲渡式)は、何処に対する譲渡であるかについて下記の資料を紹介する。
埼玉県立文書館で所蔵している「戦後報道写真」は、埼玉新聞社より寄贈された写真資料である。
『埼玉新聞』に該当する記事(写真付)があった。また、『広報埼玉』でも同内容の記事が確認でき、それによると米軍中央管区司令官から大沢埼玉県知事へ引渡されたということがわかった。
『埼玉新聞 縮刷版 昭和30年4月16日3面』
見出し:「ユーモアたっぷりに 米軍からの消防車傳達式」
本文抜粋(譲渡先に関わる部分):
「米軍から第二次貸与分の消防自動車伝達式は十五日午前十時から県庁南玄関広場で行われ、中央管区司令官カパディール准将から大沢知事に七台の消防車が引渡され、さらに同准将から大沢知事に埼玉地区名誉消防司令官としての記章とヘルメット帽が授与された」
「米軍将校と県側から大沢知事はじめ栗原副知事、守屋総務部長らが参列、まず司令官から伝達書を知事に手渡した」
写真キャプション:
「米軍から贈られた名誉消防司令官の帽子をかぶって査閲する大澤知事、その右はカパディール准将」
『広報埼玉1955年5月1日号』p8に、「米軍から消防車」の記事あり。
本文抜粋:
「四月十五日県庁正面玄関前の広場で、米軍からの消防自動車伝達式がおこなわれました。これはさきに第一次貸与分五台にひきつづき七台が第二次分として米軍中央管区司令官から大沢知事に引渡されたもので、・・・なおこの十二台の消防車は県および川口市、浦和市、所沢市、志木町、本庄市、大宮市、秩父市、大和町、熊谷市、行田市、川越市にそれぞれ一台づつ配置されました。」
2 譲渡のいきさつについて 下記資料を調査したが、米軍からの譲渡に関する記述のある資料は、見つからなかった。
【調査済資料】
埼玉県に関する郷土資料
『新編埼玉県史通史編7現代、資料編19近代・現代1(政治・行政1) 、資料編20近代・現代2(政治・行政2)』
『埼玉県行政史 3 太平洋戦争終結から昭和三十四年まで』
『埼玉県警察史1、2』
『消防年報 第1、4,5-7号』(昭和24、27-30年)
『グラフにみる自治体消防35年のあゆみ』
『川口市史』
『浦和市史』
『所沢市史』
『志木市史』
『本庄市史』
『大宮市史』
『秩父市史』
『熊谷市史』
『行田市史』
『川越市史』
『和光市史』
『本庄市消防団史』
『行田市消防の歩み』
『行田市消防100年のあゆみ』
『埼玉自治』
『自治体消防四十年の歩み』
『自治体消防50年の歩み』
『消防100年史』
『消防の歴史四百年』
『東京消防庁50年のあゆみ 』
『日本の消防』
オンラインデータベース
《ヨミダス歴史館》明治7(1874)年創刊号からの読売新聞本版記事、1998年からの埼玉版等を検索する。
《聞蔵Ⅱ》』朝日新聞の本紙(1985年以降)、埼玉県南部版(1989年以降)・東部+西部版(2009年10月以降)等を検索する。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 行政 (317 9版)
- 参考資料
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- 『埼玉新聞 縮刷版昭和30年4月16日3面』
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『広報埼玉 1955年5月1日号8頁』
- キーワード
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- 消防‐埼玉県‐歴史
- 消防自動車
- 米軍
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000082465