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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2017-066
事例作成日
(Creation date)
2017年03月01日登録日時
(Registration date)
2017年10月31日 18時08分更新日時
(Last update)
2018年03月13日 09時29分
質問
(Question)
「語」という文字は「ご」「話す」と詠むが、万葉集、古代の和歌集において「ことば」と読んだ例はあるか知りたい。
回答
(Answer)
西本願寺本万葉集において「コトハ」と読んだ例の記述があり。ただし、その後刊行された資料では「カタリ」に修正されているものもあるようである。関連する記述のある以下の資料を紹介した。

1 「語左氣」を「コトハサケ」としている資料
『新編国歌大観 CD-ROM版』(角川書店 2003)
 万葉集19巻4154の「語左氣」を「コトハサケ」としている。底本は西本願寺本(昭和8年 竹柏園刊複本)とあり。

《国会図書館デジタルコレクション》「万葉集:西本願寺本 巻19」(佐佐木信綱[ほか]編 竹柏会 1933)「語左氣」に「コトハサケ」と振り仮名あり。( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1242478  国会図書館)13コマ 図書館送信参加館内公開

《e-国宝》( http://www.emuseum.jp/top?d_lang=ja  東京国立博物館)「元暦校本万葉集 巻第十九」(平安時代・11c 東京国立博物館所蔵)「語左氣」の横に「コトハサケ」の振り仮名あり。( http://www.emuseum.jp/detail/100167/013?word=%E5%85%83%E6%9A%A6%E6%A0%A1%E6%9C%AC%E4%B8%87%E8%91%89%E9%9B%86&d_lang=ja&s_lang=ja&class=&title=&c_e=&region=&era=&cptype=&owner=&pos=1&num=1&mode=simple&century= )8コマ

2 上記箇所を「カタリサケ」と読む資料
『和歌文学大系 4 萬葉集』(久保田淳監修 明治書院 2015)
 p350-351 「4154 安志比奇乃(中略)語左氣」を「かたりさけ」と読んでいる。底本は西本願寺本だが、元暦校本・尼崎本・紀州本等を照合し、校本万葉集等の記述を斟酌し校訂したとあり。

『万葉集 本文篇 補訂版』(佐竹昭広[ほか]共著 塙書房 1998)
 p458 「語左氣」を「かたりさけ」と読んでいる。底本は西本願寺本だが、「訓は、広く従来の諸説を考え合わせ、宜しきに従うと共に著者の試訓もかなり加えた」とあり。

3 「語」を「こと」と読む資料
『和歌文学大系 4 萬葉集』(久保田淳監修 明治書院 2015)
 p399 「4228 ありつつも見したまはむそ大殿のこのもとほりの雪な踏みそね」左注の「北卿の語を承けて」に「ほくきやうのことをうけて」とあり。

ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年2月22日。
回答プロセス
(Answering process)
1 国語辞典を調べる
『日本国語大辞典 第5巻 第2版』(小学館国語辞典編集部[ほか]編 小学館 2001)
 p930 「ことば」の項目中、(4)に「爛(1913)〈徳田秋声〉五七「婆さんの然ういって帰って行った語(コトバ)に、お増ははげしい侮辱を感じた」」「史記呂后本紀延久五年点(1073)「語(コトバ)は斉王の語の中に在り」」との用例あり。
 p931 「ことば」の同訓異字のうち「語」の古訓に「ことば」あり。
『伊呂波字類抄』(正宗敦夫編 風間書房 1976)
 第七p37 「語 辞コトハ」あり。
『類聚名義抄 第1巻』(正宗敦夫編・校訂 風間書房 1978)
 p525 「語」のヨミに「コトハ」あり。

2 万葉集および和歌に関する資料を調査する
3 古典籍資料を調査する 

〈その他調査済み資料〉
『新撰字鏡国語索引 天治本享和本』(京都大学文学部国語学国文学研究室編 臨川書店 1975)
『倭名類聚鈔 〔1〕 自1巻至20巻』(源順〔著〕 正宗敦夫編・校訂 風間書房 1977)
『倭名類聚鈔 〔2〕 索引』(源順〔著〕 正宗敦夫編・校訂 風間書房 1977)
『倭名類聚抄 元和三年古活字版・二十巻本』(源順[撰] 勉誠社 1978)
『倭名類聚抄十巻本・廿巻本所引書名索引』(藏中進[ほか]共編 勉誠出版 1999)
『色葉字類抄研究並びに総合索引 索引編』(中田祝夫[ほか]編 風間書房 1977)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
辞典  (813 9版)
詩歌  (911 9版)
参考資料
(Reference materials)
『新編国歌大観 CD-ROM版』(角川書店 2003), ISBN 4-04-908109-1
《国会図書館デジタルコレクション》「万葉集:西本願寺本 巻19」(佐佐木信綱[ほか]編 竹柏会 1933)( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1242478  国会図書館)
《e-国宝》「元暦校本万葉集 巻第十九」(平安時代・11c 東京国立博物館所蔵)( http://www.emuseum.jp/detail/100167/013?word=%E5%85%83%E6%9A%A6%E6%A0%A1%E6%9C%AC%E4%B8%87%E8%91%89%E9%9B%86&d_lang=ja&s_lang=ja&class=&title=&c_e=&region=&era=&cptype=&owner=&pos=1&num=1&mode=simple&century=  東京国立博物館)
キーワード
(Keywords)
万葉集
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000224114解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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