レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年11月07日
- 登録日時
- 2019/03/15 09:47
- 更新日時
- 2019/05/29 16:27
- 管理番号
- 埼熊-2018-100
- 質問
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解決
古文書を取り扱う際の手袋について、記述のある文書やマニュアルがあればみたい。特に、手袋を使用するとしないとではどちらが正しいか知りたい。
- 回答
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下記の資料と情報を提供した。
1 図書
『博物館資料取扱いガイドブック 文化財、美術品等梱包・輸送の手引き』(日本博物館協会編 ぎょうせい 2012)
p1(1)服装、身支度、態度
「木綿製の白手袋(化繊、ホック付のものは不可)を常に携帯し必要なときに適切に使用する。」
p149(2)資料をどう持つか
「素手で扱った方がはるかに資料の安全が確保されると判断された場合には素手で行う。この場合、きれいに洗った手で扱うことが前提となることは言うまでもない。(略)白手袋を使用すべきと主張する人もいるが、これはケース・バイ・ケースである」とあり。
『古文書の補修と取り扱い』(中藤靖之著 雄山閣出版 1998)
p188「手の油や汚れなどが文書に付着すると、(中略)生物的被害を発生させる原因になるので、必ず手を洗うこと。」とあり。
『古文書を読む』(京都造形芸術大学編 飛鳥企画 2002)
p144「閲覧の際の注意」あり。
『自治体史編さん以降の地域史料管理』(埼玉県地域史料保存活用連絡協議会 2018)
p57「④避けて欲しいこと」
2 インターネット情報
《資料保存器材 スタッフのチカラ》(https://www.hozon.co.jp/report/post_8754 株式会社資料保存器材)
「「貴重書は白手袋を着けて」という誤解」
「不潔な手で書物を取り扱ってはならない。また、手袋を着用したままの取り扱いも、デリケートな書籍にとっては同様に害となる。」
「手袋は生身の汚れた人の手と同程度に、容易に対象物を汚損するからである。」とあり。(注)英語の原文あり。
《新潟県立文書館》(https://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/?action=common_download_main&upload_id=2466 新潟県立文書館)
「古文書保存・整理の手引き【改訂版】」「第5章 困ったときの一問一答」
Q15 古文書を触るときのマナーについての質問と回答あり。
《全国歴史資料保存利用機関連絡協議会》
「アーカイブズ実務情報リンクバンク」(http://jsai.jp/linkbank/)
(1)『文書の保存について』(広島県立文書館 リーフレット)(http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki_file/monjokan/hozonkanri/leaflet20097c.pdf)
文書の取り扱いについての記述あり。
(2)『史料保存の手引き』(http://jsai.jp/linkbank/tmpdata/gunma1.pdf 群馬県立文書館[ほか])
p4 古文書利用者心得あり。
- 回答プロセス
-
1 自館目録を〈古文書〉で検索する。
2 NDC分類〈博物館学〉の棚にあたる。
3 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈古文書 & 手袋〉〈古文書 & 扱い〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年11月7日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 情報資源の収集・組織化・保存 (014)
- 参考資料
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- 『博物館資料取扱いガイドブック 文化財、美術品等梱包・輸送の手引き』(日本博物館協会編 ぎょうせい 2012) , ISBN 4-324-09480-2
- 『古文書の補修と取り扱い』(中藤靖之著 雄山閣出版 1998) , ISBN 4-639-01542-9
- 『古文書を読む』(京都造形芸術大学編 飛鳥企画 2002) , ISBN 4-04-651502-3
- 『自治体史編さん以降の地域史料管理』(埼玉県地域史料保存活用連絡協議会)
- キーワード
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- 古文書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000253043