レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年06月10日
- 登録日時
- 2009/06/10 19:45
- 更新日時
- 2019/03/08 14:43
- 管理番号
- 宮崎県立般184
- 質問
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解決
椎葉の郷土料理『塩くじらの麦ぞうすい』について記載された資料はないか。
- 回答
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1『宮崎だれやみ論』(中村周作/著)(M書庫3838/442)には、椎葉の魚介類料理として、ムッケー(麦がゆ)のカラー写真による作り方がある。6月の田植え時期には精をつけるためや家事軽減のための作り置きのため、また盆に食べたとある。(p95-97)
また、この塩クジラの麦がゆ・麦ぞうすいの接触頻度分布図がある。これによると椎葉村以外は北郷町で食べられていることが分かる。(p61-62)
2 『郷土料理とおいしい旅19 熊本・大分・宮崎・鹿児島』(朝日新聞社 1985年)(M書庫5962/19-19)」には、「むっけ汁」として、鯨の皮つきの脂肪部分を乾燥させたコロを使った麦粥の作り方がある。(p53-55)(カラー写真はp51)
3 『みやざきふるさとの味』(豊浦謙治/著 豊浦料理教室 昭和53年)(M書庫5962/200-2)に、「むっけ汁」として、乾燥クジラをつかった麦がゆ汁の作り方、材料、調味料が簡単な紹介文とともに記載がある。
4 『椎葉の郷土料理』(椎葉村 昭和58年)(M書庫5962/201)には、「むっけ(麦かゆ)」として、材料と作り方が紹介されている中で、皮鯨をいっしょに炊くこともあることが紹介されている。
5『黒潮の文化誌』(日高旺/著)(M書庫3843/169)には、椎葉村に鯨肉を使用した独特な家庭料理が作られていた、という記述がある。
- 回答プロセス
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『椎葉村史』、『宮崎県史』を確認するが無し。質問者が事前に調べているレポートの中にこの「塩くじらの麦ぞうすい」が「むっけー(麦がゆ)」と呼ばれていたとある。
郷土料理のレシピ集の中から、「むっけ」を探す。『聞き書き 宮崎の食事』には椎葉村は調査されていないため記載なし。ルーラル電子図書館でも全文検索するが、宮崎の郷土料理としては出てこない。
- 事前調査事項
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塩くじらを使った雑炊について「宮崎県産魚介類の食文化の変遷と消費動向の研究」という教育文化学部経済地理学研究室のレポートはインターネットで見つけている。(http://www.of.miyazaki-u.ac.jp/~gakumu/html/g-06/H18houkoku/houkoku/houkoku1.pdf)(2009/06/7)。
- NDC
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- 食品.料理 (596)
- 参考資料
- キーワード
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- 塩くじら
- ムッケー
- 椎葉村
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000055528