レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年07月12日
- 登録日時
- 2019/05/08 17:14
- 更新日時
- 2019/07/04 10:35
- 管理番号
- 6000002540
- 質問
-
解決
安部龍太郎著『天馬、翔ける』下巻(新潮社 2004年)のp61に、「弓を射る瞬間に弓束を押しこむ手首の伸びがなければ、弓の上手にはなれない。」という文章があるが、この中の”弓束”とは何か。
- 回答
-
以下の資料より、弓束は、ゆづかと読み、弓を握る箇所と思われる。
資料1『図録 日本の合戦武具事典』p20の「弣(ゆづか)」の項目に「”弣も『和訓栞』では、ゆづか 弣を読めり。弓柄の義也。倭名抄にユミヅカと訓めり。弓束とも見えたり”とあり、弓を握る箇所をいう。」とある。
資料2『萬葉集辞典』(p637)に「ゆづか(弓束)」の項目があり、「弓のつか。矢を射る時、左手でにぎるところ。」とある。
- 回答プロセス
-
弓の部位と思われるため、弓道や、武具の資料にあたったところ、弓を握る箇所に「弣」「弓柄」等という名称で示されていたが、「弓束」という言葉に触れていたのは、所蔵の資料では、資料1のみだった。
「弓束」でグーグル検索をしたところ、万葉集の歌に詠まれているという情報があったため、資料2にあたったところ、項目があった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
-
笹間良彦 著 , 笹間, 良彦, 1916-2005. 図録日本の合戦武具事典. 柏書房, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002758685-00 , ISBN 4760117059 - 萬葉集辞典 尾崎暢殃/(他)編 武蔵野書院 1993年
-
笹間良彦 著 , 笹間, 良彦, 1916-2005. 図録日本の合戦武具事典. 柏書房, 1999.
- キーワード
-
- 弓束(ゆづか)
- 武具
- 弓矢
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000255694