レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年10月07日
- 登録日時
- 2009/10/21 13:30
- 更新日時
- 2010/08/04 09:23
- 管理番号
- 阪府大-学情-H21-18
- 質問
-
解決
1)坪内逍遥の「今後の芸術界」大正12年9月記
2)徳田秋声「二つの道」、「疑惑」
3)武者小路実篤「新しき村について」
4)松瀬青々「早春と晩春」
は全集等に収録され、所蔵しているか。
- 回答
-
1)「今後の芸術界」は該当なし。
『逍遥選集』第一書房,1977-1978(918.6/T3-2/1~17)第9巻に「復興期芸術に関する予測」という評論文が収録されている。
2)「二つの道」は『徳田秋声全集』八木書店,1997.11-2006.7(918.68/63/1~43)第37巻に収録されている。
「疑惑」は該当なし。「誘惑」ならば第36巻に収録されている。
3)「新しき村について」が収録された全集、単行本『新しき村に就いて』扶桑閣,昭和17.7は所蔵なし。
「新しき村」関連文が収録されている資料については以下を所蔵している。
①『武者小路実篤全集』小学館,1987-1991(918.6/M6-2/1~18)
第4巻には「新しき村の生活」、「新しき村叢書」、「「新しき村」より」を収録。
第5巻には「新しき村の生長」を収録。
他の巻にも「新しき村」に関連する文章が多数収録されている。
②『武者小路実篤全集』藝術社,1923-1928(918.6/M6/1~12)第11巻に「新しき村に就いての感想」を収録。
③『新しき村叢書』1~6・10,新しき村出版部,1920.5-1924.3(914.6/M8/1~6・10)
④『新しき村の創造』冨山房,1977.6(914.6/202)
p267~270には、「新しき村関係著作一覧」が掲載されている。
4)「早春と晩春」は該当なし。
句集は『巻頭言集』復刻版,1979.8(911.3/MA-2)を所蔵している。
また、蝸牛俳句文庫10『松瀬青々』蝸牛社,1994.2(911.36/10)のp66には、「早春」から始まる句が掲載されている。
- 回答プロセス
-
1)現代日本文学綜覧シリーズ4『個人全集・内容綜覧Ⅲし~と』の坪内逍遥の項目に該当なし。
第一書房発行『逍遥選集』第9巻の目次(p2136)に「復興期芸術に関する予測」というタイトルはある。
『坪内逍遥事典』(平凡社,1986.5)の年譜にも該当なし。
2)『個人全集・内容綜覧Ⅲし~と』の徳田秋声の項目に該当なし。
所蔵している『徳田秋声全集』(八木書店,1997-1998)にあたる。「二つの道」はあり。「疑惑」はなし。
3)『個人全集・内容綜覧Ⅴま~わ』の武者小路実篤の項目を調査。
新潮社発行『武者小路実篤全集』第23巻の目次(p3266)に「新しき村に就いての感想」の章がある。本学では所蔵なし。
OPACで検索したところ、『新しき村叢書』第1~6・10巻を近代文庫(準貴重書)に所蔵。
また、『新しき村の創造』のp267~270には、「新しき村関係著作一覧」が掲載されている。p268に『新しき村に就いて』(扶桑閣,昭和17.7)の記載があるが、本学では所蔵なし。
全集については、『武者小路実篤全集』(藝術社,1923-1928)と『武者小路実篤全集』(小学館,1987-1991)を所蔵。
4)『個人全集・内容綜覧Ⅴま~わ』には松瀬青々の項目なし。
Googleで“松瀬青々 全集”を検索したところ、『松瀬青々全句集 下卷』(邑書林,2006.8)がヒットするが、本学では所蔵なし。
OPACで“松瀬青々”を検索。ヒットした図書5件を確認するが、「早春と晩春」が収録されているものはない。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本文学 (910 8版)
- 参考資料
-
- 現代日本文学綜覧シリーズ4『個人全集・内容綜覧Ⅲし~と』日外アソシエーツ,1984.12(910.3/43/4(3))
- 現代日本文学綜覧シリーズ4『個人全集・内容綜覧Ⅴま~わ』日外アソシエーツ,1985.2(910.3/43/4(5))
- 『坪内逍遥事典』平凡社,1986.5(910.28/T-8)
- キーワード
-
- 日本文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000058856