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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
近畿大学中央図書館 (3310037)管理番号
(Control number)
20190909-1
事例作成日
(Creation date)
2019年09月09日登録日時
(Registration date)
2019年09月10日 09時43分更新日時
(Last update)
2020年01月06日 13時29分
質問
(Question)
村上春樹の小説「1973年のピンボール」に登場する、ジェームス・B・ハートレイ、その著作のピンボール研究書「ボーナス・ライト」について知りたい。
回答
(Answer)
ジェームズ・B・ハートレイ に関する人物情報、また、その著作『ボーナス・ライト』は、存在を確認することができなかった。
架空の人物、図書である可能性については、下記の文献に指摘があった。

<村上春樹の創作であるとの指摘>
黒古一夫『村上春樹 : 「喪失」の物語から「転換」の物語へ』勉誠出版 , 2007 ISBN:9784585053828
本館請求記号:910.268 - Mu43
p.43「ピンボール研究書『ボーナス・ライト』」なるものが、『風の歌を聴け』の架空の作家デレク・ハートフィールドと同じように、村上春樹の創作であることは、右の引用の後半部の「ピンボールの目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。・・・・・・」等に示されたレトリックが村上自身の思想そのものであることから、すぐ分かるだろう」

以下は、調査済資料。

<参考図書(専門事典)>
村上春樹研究会編『村上春樹 : 作品研究事典 』  鼎書房 , 2001.6
本館請求記号:910.268 - Mu43

村上春樹研究会編『村上春樹 : 作品研究事典』増補版. - 東京 : 鼎書房 , 2007.10
本館請求記号:910.268 - Mu43
p.102-104  「1973年のピンボール」
※ジェームズ・B・ハートレイ、「ボーナス・ライト」についての記述はない。

<図書 「ボーナス・ライト(Bonus Light)」について>
以下のサイトでは、図書(書誌)情報はヒットしなかった。

CiNiiBooks
https://ci.nii.ac.jp/books/  (2020/01/06 確認)
WorldCat
https://www.worldcat.org/  (2020/01/06 確認)
HathiTrust Digital Library
https://www.hathitrust.org/  (2020/01/06 確認)

GoogleBooks  "Bonus Light" pinball のキーワードで検索すると、村上作品がヒットするが、英語圏の図書はヒットしない。
https://www.google.com/search?tbm=bks&ei=1s5wXcWaO_nUmAXWkLqoCg&q=%22Bonus+Light%22+pinball&oq=%22Bonus+Light%22+pinball&gs_l=psy-ab.3...15900.16325.0.18691.2.2.0.0.0.0.102.189.1j1.2.0....0...1c.1.64.psy-ab..0.0.0....0.YbTnoavFpBE#spf=1567674091406  (2020/01/06 確認)


<人物  ジェームズ・B・ハートレイ(Hartley?, B. James)の情報>
以下の人物事典等には記載がなかった。

岩波書店編集部編集 増補版『岩波西洋人名辞典』東京 : 岩波書店 , 1981.12
本館請求記号:280.33 - I95
ハートレイ 項目ナシ

デイヴィド・クリスタル編集 ; 金子雄司,富山太佳夫日本語版編集主幹『岩波=ケンブリッジ世界人名辞典』岩波書店 , 1997.11
本館請求記号:280.33 - I95
Hartley James の記載はナシ。
p.734 hartly,L(eslee) P(oles) 英(1895-1972)作家
ほか、Hartyey,David Marsden 

日外アソシエーツ編集部編『西洋人著者名レファレンス事典』セット - 3 索引. - 新訂増補. - 東京 : 日外アソシエーツ. -
東京 : 紀伊國屋書店 (発売) , 2009.10 1 A-K
本館請求記号:280.3 - Se19 - 1
記述ナシ

佐藤直助, 平田耿二編『世界人名辞典』日本編,西洋編,東洋編. - 新版増補版. - 東京 : 東京堂出版 , 1990.7-1994.7
西洋編 本館請求記号:280.3 - Se22 - 西洋
記述ナシ

日外アソシエーツ編集部編『外国人物レファレンス事典』 1-4セット - 架空・伝承編. - 東京 : 日外アソシエーツ. - 東京 : 紀伊國屋書店 (発売) , 1999.1-
架空・伝承編 本館請求記号:280.33 - G14 - 架空伝承
20世紀第2期(2002-2010) 本館請求記号: 280.33 - G14 - 20世紀-2-4
記述ナシ

<参考文献>
下記の論文等でも、ジェームズ・B・ハートレイ、ピンボール研究書「ボーナス・ライト」について、
特に検証は行われていない。

小島 基洋「村上春樹『1973年のピンボール』論--フリッパー,配電盤,ゲーム・ティルト,リプレイあるいは,双子の女の子,直子,くしゃみ,『純粋理性批判』の無効性 」札幌大学総合論叢 (27), 23-39, 2009-03
勝原 晴希 ,「閉じられた〈わたし〉 : 村上春樹『1973年のピンボール』を考える 」駒澤國文 (51), 31-60, 2014-02
岡野 進「MURAKAMI HARUKI RELOADED(3)1973年のピンボール」言語文化論究 -(27), 1-15, 2011
回答プロセス
(Answering process)
<掲載箇所の確認>
「1979年のピンボール」の記述を確認したところ、「ジェームズ・B・ハートレイ・・・」は、初出「群像」版のみに表記されていた。
1980年に単行本化される際、削除されたと考えられる。

--------------------------------------------
村上春樹「1979年のピンボール」「群像」1980年3月号 p.6-95 に掲載。
p.18 
ジェームズ・B・ハートレイはその哲学的なピンボール研究書「ボーナス・ライト」の序文でこのように語っている。

村上春樹『1973年のピンボール 』講談社 , 1980.6  本館請求記号:913.6 - Mu43
p. 30
ピンボール研究書「ボーナス・ライト」の序文でこのように語っている。

※「ジェームズ・B・ハートレイはその哲学的な」は、単行本収録時点で削除されている。

Pinball, 1973 / Haruki Murakami ; translated by Alfred Birnbaum
東京 : 講談社インターナショナル , 1985.9 . - (Kodansha English library ; 12) 
本館請求記号:000 - 講談社英語文庫 - 12
p.28 `The introduction to Bonus Light, that exegesis of pinball, has this to say: ´
※ 1980年版からの翻訳のため、「ジェームズ・B・ハートレイはその哲学的な」の部分の記述はない。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
小説.物語  (913)
北アメリカ  (285)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
村上春樹
1973年のピンボール
ジェームス・B・ハートレイ
ボーナス・ライト
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
レファレンス協同データベース事業サポーター 寺尾隆様より、黒古一夫『村上春樹 : 「喪失」の物語から「転換」の物語へ』の記述について、ご教示頂いた。(20200106)
調査種別
(Type of search)
事実調査 書誌的事項調査 所蔵調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
学生
登録番号
(Registration number)
1000261168解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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