レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年03月07日
- 登録日時
- 2009/03/06 14:43
- 更新日時
- 2018/02/23 15:12
- 管理番号
- 9606
- 質問
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解決
阿部進著『現代子ども気質』のタイトルの「気質」の読みは「きしつ」か「かたぎ」か。
- 回答
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目録において、図書館により「きしつ」としている館と「かたぎ」としている館がある。
『現代子ども気質』に関して、各館がどの目録規則に準拠して目録を作成したかは不明であるが、
『日本目録規則 1987年版 改訂3版』(日本図書館協会目録委員会/編 日本図書館協会 2006年発行)の「第2章図書 2.0.3記述の情報源」によれば、
タイトルに関する記述の情報源は、
標題紙(標題紙裏を含む)、奥付、背、表紙となっている。(55頁)
また、同規則「第2章図書 2.1.1.2A」によれば、タイトルにルビがある場合、それが付されている
語の直後に付記するとなっていて、「青い思想 (こころ)」、 「私 (マコ) だけの北極点」の例が
示されている。(64頁)
当館所蔵資料の『現代子ども気質』(阿部進/著 新評論 1961年発行)および『現代子ども気質新版』
(阿部進/著 三一書房 1962年発行)の現物を確認したところ、『現代子ども気質』(阿部進/著 新評論
1961年発行)については、カバーがなくなっていて表紙部分の確認ができないものの、両資料の目録記述
の各情報源に、気質に「きしつ」あるいは「かたぎ」とのルビはない。
『広辞苑 第6版』(新村出/編 岩波書店 2008年発行)の「きしつ 気質」の項(674頁)には、
意味として「かたぎ」がある。
一方、「かたぎ 気質」の項(539頁)には、顔やからだの様子。また性質や気だてとの記述がある。
このようなことから、一方では、タイトル中の「気質」を「きしつ」、他方では、タイトル中の「気質」を
「かたぎ」と、それぞれ別の読みを採用したのではないかと思われる。
なお、当館においては、初版、新版とも「きしつ」としている。
- 回答プロセス
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OPACで検索した結果、図書館によってタイトルの読みに違いがあった。
当館所蔵の初版、新版を確認した結果、タイトル中にルビが付記されていなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 情報資源の収集・組織化・保存 (014 8版)
- 参考資料
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阿部進著『現代子ども気質』のタイトルの「気質」の読みは「きしつ」か「かたぎ」か。(香川県立図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000086080-00 (※目録規則関連事例)
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阿部進著『現代子ども気質』のタイトルの「気質」の読みは「きしつ」か「かたぎ」か。(香川県立図書館).
- キーワード
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- 現代子ども気質
- 気質
- 記述の情報源
- ルビ
- 目録規則
- 音訳
- 読み方
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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※同じようなタイトルとして次のものがあるが、こちらは「カタギ」と読むケースが殆どのようだ。
・当世書生気質 / 坪内逍遥作 . -- 改版 . -- 岩波書店 , 2006.4 . -- (岩波文庫) (N)913.6
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000052131