レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/06/24
- 登録日時
- 2011/08/11 02:00
- 更新日時
- 2011/08/11 02:00
- 管理番号
- DR20101000140
- 質問
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解決
『拾遺抄』は勅撰集か。
- 回答
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『和歌大辞典』P462には、「『平安期私撰集』藤原公任撰。平安後期には拾遺集よりも注目され、勅撰集として扱われていた。」とある。『和歌文学辞典』P302には、「私撰集。撰者は藤原公任か。花山院の意を奉じ、在位時代の近臣であった公任が、(中略)長徳三997年頃に編纂したと推定されている。」とある。また『新編国歌大観第1巻勅撰集編』P804に「この拾遺抄もまた勅撰集であることは、詞書の敬語表現や作者名表記の在り方から見て明らかである。撰者は不明だが、花山院が藤原公任に命じて撰ばせたという古くからの説が最も妥当性がある」という記述がある。さらに、『勅撰和歌集入門』P29に、「・・・拾遺集成立以前に、当代の歌壇の代表的な歌人、藤原公任が私撰集の『拾遺抄』を撰集し、世間に流布していたことで、両者は混同され『拾遺抄』は『拾遺集』の秀歌を抄出した集と誤解され、平安時代は勅撰集として『拾遺抄』が重視されていた・・・」という記述もみられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
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- 和歌大辞典 犬養 廉ほか編集 明治書院 1986 911.1
- 和歌文学辞典 有吉保/編 桜楓社 1982.5 911.1033 4-273-02429-2
- 新編国歌大観 第1巻 [1] 「新編国歌大観」編集委員会/編 角川書店 1983.2 911.108
- 勅撰和歌集入門 有吉保/著 勉誠出版 2009.10 911.135 978-4-585-03250-2
- キーワード
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- 拾遺抄
- 勅撰集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000089827