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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-20-065
事例作成日
(Creation date)
2020年11月26日登録日時
(Registration date)
2020年11月25日 20時04分更新日時
(Last update)
2021年01月15日 09時57分
質問
(Question)
「ものをいえば くちびるさむし」の意味を知りたい。
おそらくことわざか俳句だと思われる。
回答
(Answer)
松尾芭蕉の「もの言えば唇寒し秋の風」という俳句であることが分かった。
また、慣用表現では、「秋の風」が省略して使われることもあるようだ。

語意、表記については、以下の資料を紹介した。

・『日本国語大辞典 第12巻』館国語辞典編集部編集 小学館 2001【813.1/シヨ/12】p.1336
「もの 言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し」
   「もの(物)言えば唇(くちびる)寒し秋(あき)の風(かぜ)」の略。
「もの 言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し秋(あき)の風(かぜ)」
   「芭蕉の句で、貞享年間(一六八四~八八)に成ったといわれる「座右の銘」、「人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」のあとに添えられているもの。人の短所を言った後には、なんとなくさびしい気持がする。転じて、なまじよけいなことを言えば、そのためにわざわいを招くということ。口は禍の門。」

・『三省堂故事ことわざ・慣用句辞典』三省堂故事ことわざ・慣用句辞典 三省堂編修所編 三省堂 2010【813.4/サン】p.812
「物言えば 唇寒し 秋の風」
   「人の欠点をあげつらったあとは、自分が不快な気分になり、対人関係も気まずくなる、という意。松尾芭蕉の句。不用意に余計なことを言うと、とかく人の恨みを買って災いを招く、ということ。」


・『校本芭蕉全集 第2巻 発句篇』松尾芭蕉[著] 角川書店 1969【911.32/マバ/2】p.130
「物いへば唇寒し穐の風」(芭蕉庵小文庫)
回答プロセス
(Answering process)
1 複数の事典や書籍を横断検索することができる商用データベース「ジャパンナレッジlib」で「ものいえば」と検索したところ、以下の言葉が確認できた。
・「もの 言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し」(日本国語大辞典)
・「もの 言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し秋(あき)の風(かぜ)」(日本国語大辞典)
・「物言ものいえば 唇くちびる 寒さむし [秋あきの 風かぜ]」(故事俗信ことわざ大辞典)

2 ことわざとのことだったので、故事熟語辞典や慣用語辞典が収められる分類 813.4の棚をブラウジング、慣用語やことわざ辞典で「ものいえば」から始まる慣用句を探す。
『三省堂故事ことわざ・慣用句辞典』に掲載を確認。

3 松尾芭蕉の句ということのため、当館所蔵の『校本芭蕉全集』をあたる。第2巻p.130に所収されていた。
 合わせて周辺の俳諧や俳句が収められる分類 911.3の棚をブラウジングし、以下の資料を得た。
・『諸注評釈新芭蕉俳句大成』p.1045-1046「物いへば唇寒し穐の風」(芭蕉庵小文庫)
   「【解】余計なことを言葉にしてしまった後では、冷たい秋風に唇をなでられたようなうそ寒い気持ちになることだ、の意。この句の教訓性をどのように捉えるのか、解釈には諸説ある。」
 とある。また、同書ではこの句の教訓性の解釈について複数の文献を引用して掲載していた。
事前調査事項
(Preliminary research)
自分はことわざだと思ったが、家族に聞いたところ誰かの俳句ではないかというので図書館にきいてみた。
NDC
詩歌  (911)
辞典  (813)
参考資料
(Reference materials)
三省堂編修所 編 , 三省堂. 三省堂故事ことわざ・慣用句辞典 第2版. 三省堂, 2010.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010910410-00 , ISBN 9784385132013
堀切実, 田中善信, 佐藤勝明 編 , 堀切, 実, 1934- , 田中, 善信, 1940- , 佐藤, 勝明, 1958-. 諸注評釈新芭蕉俳句大成. 明治書院, 2014.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025803301-00 , ISBN 9784625404061
松尾 芭蕉/[著] , 松尾‖芭蕉 , 荻野‖清 , 大谷‖篤蔵. 校本芭蕉全集 第2巻. 角川書店, 1969.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005618947-00
日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第12巻 第2版. 小学館, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003052601-00 , ISBN 4095210125
キーワード
(Keywords)
松尾芭蕉
慣用語
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000289807解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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