レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20021001
- 登録日時
- 2018/11/29 00:30
- 更新日時
- 2020/03/24 18:22
- 管理番号
- 中央-2018-19
- 質問
-
解決
天保頃、代官羽倉簡堂の伊豆七島巡視に随行した永村茜山が描いた宇喜多秀家の墓所の絵を所蔵しているか。
- 回答
-
都立図書館では所蔵がなかったが、国立国会図書館では所蔵があるとわかった。調査過程は以下のとおり。
永村茜山が伊豆七島巡視に際して描いた絵について調査するため、都立図書館の蔵書検索および国立国会図書館の「NDL ONLINE」(https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/ 最終確認日:2018年9月3日)、当館で契約している雑誌記事の検索ができるデータベース「雑誌記事索引集成データベース ざっさくプラス」(皓星社)で、<茜山><伊豆七島巡視>をキーワードに検索したところ、資料1~資料3が見つかった。
資料1 p.45-66「茜山における写生-羽倉簡堂伊豆七島巡視随行の成果をめぐって-」日比野秀男著
資料2 p.145-160「永村茜山」日比野秀男著
資料3 p.534-536「伊豆七島巡視とその成果」
資料1のp.51、資料2のp.150、資料3のp.534-535によると、茜山随行の成果は、個人蔵の「廻島画稿」始め6件が知られているとある。
うち、当館特別文庫室の所蔵は、資料4である。
資料4 「伊豆七島図絵」(特別文庫室請求記号:近271)
資料4の内容を確認したが、この中には墓の絵は描かれていなかった。
なお、この資料は、当館ウェブページ「TOKYOアーカイブ」(http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/top 最終確認日:2018年9月3日)で公開している。
「伊豆七島圖繪」
http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/detail?tilcod=0000000015-00049264 最終確認日:2018年9月3日
資料1のp.51-54、資料2のp.154-160「作品解説」に、伊豆七島巡視の成果として知られる6点の資料の解説と各図の図名が掲載されている。
国立国会図書館所蔵の「八丈島全図真写」(資料1p.52、資料2p.159)の図名の中に「宇喜多秀家墓図」とある。
また、資料1の「別表二(p.66)」に図名と6点の資料にどの図が含まれているのかがまとめられている。これによると「宇喜多秀家墓図」が含まれるのは、「八丈島全図真写」のみである。
国立国会図書館の「国立国会図書館デジタルコレクション」(http://dl.ndl.go.jp/ 最終確認日:2018年9月3日)で<八丈島全図真写>を検索したところ、インターネット上で公開されていたので、内容を確認した。
「八丈島全図真写」
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2540813 最終確認日:2018年9月3日
16コマ目に「家墓」と書かれた絵があり、これが該当のものと思われる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本画 (721 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】三浦古文化 25号 (1979年5月)
- 【資料2】崋山の弟子 半香・顕斎・茜山 / 常葉美術館/編 / 常葉学園 , 1980.10 <7217/74/80>
- 【資料3】金谷町史 通史編 本編 / 金谷町史編さん委員会/編 / 金谷町 , 2004.3 <215.4/3545/1-1>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000246592