レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/11/08
- 登録日時
- 2007/03/15 02:11
- 更新日時
- 2007/03/15 02:11
- 管理番号
- r060
- 質問
-
解決
杉浦非水が書いた「自伝六十年」が見たい。県内になければ所蔵館だけでも知りたい。
- 回答
-
杉浦非水(すぎうら ひすい):1876年(明治9)~1965年(昭和40)松山市生まれ。日本のグラフィックデザイン界の先駆者。
1 インターネットを利用して国立国会図書館が運用し、全国の都道府県立図書館等57館の蔵書を一元管理している総合目録を検索しましたが所蔵館がありません。
また、全国の大学図書館等(参加館数 1,161機関)が所蔵する図書・雑誌の総合目録データベースについても結果は同様でした。
2 2000年2月に杉浦非水の生地松山市にある愛媛県美術館で「杉浦非水展」が開催されました。そこで、愛媛県立図書館に同展覧会の図録にある年譜の内容について調査依頼しました。詳細な年譜だが、「自伝六十年」の記述はないとのことでした。
3 同年5月、東京国立近代美術館で「杉浦非水展 都市生活のデザイナー」が開催され、同館のホームページに掲載された案内文に次の記述を見つけました。
はじめは日本画家を志して上京した非水ですが、1901年に黒田清輝がヨーロッパから持ち帰ったアール・ヌーボー様式のポスターやチラシに強い刺激を受け、「断然図案の方面に進出して行こう」(「非水自伝六十年」1935年)と決意したといいます。
1935年に刊行された「非水自伝六十年」から引用した文章が掲載されています。そこで、東京国立近代美術館でこの展覧会を企画した学芸員の方に尋ねたところ次の情報をいただきました。
「非水自伝六十年」は本として刊行されたものではなく、昭和10年に刊行された雑誌「廣告界」(商店界社)に11回にわたって連載されたものでした。
この雑誌は、国会図書館でも所蔵がなく、多摩美術大学図書館等の所蔵情報を確認し質問者に案内しました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- グラフィックデザイン.図案 (727 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 杉浦非水
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵機関調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000033950