レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年06月22日
- 登録日時
- 2012/07/24 13:59
- 更新日時
- 2018/02/21 19:00
- 管理番号
- 中央-1-00365
- 質問
-
解決
近代日本において、信教の自由を初めて唱えた政治家は誰か。
また、彼がキリスト教に関心を持つきっかけとなり、アメリカ留学中に共に暮らした霊的思想者の名前を知りたい。
- 回答
-
「日本」「宗教」「自由」「キリスト教」などをキーワードにウェブサイトを検索したところ、
「森有礼とホーレス・マン―「宗教自由論」を中心として―」(秋枝 蕭子著、『文芸と思想』35,p.62-76(1971.12.10))という論文を見つけた。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000211998(2012.7.24最終確認)
そこで、森有礼について調べたところ、
(1)『図説明治人物事典 政治家・軍人・言論人』 日外アソシエーツ 2000
(2)『日本近現代人名辞典』 吉川弘文館 2001
(3)『異文化遍歴者森有礼 異文化接触と日本の教育』 木村 力雄/著 福村出版 1986
によると、森有礼は、アメリカで『日本における宗教の自由』や『日本における教育』などの英文著作を出しており、神秘主義的キリスト教徒トーマス・レイク・ハリスの主宰するコロニー「新生社」に参加し、キリスト教の影響を強く受けたことがわかった。
(4)『森有礼 人物叢書 新装版』 犬塚 孝明/著 吉川弘文館 1986
p.65にトーマス・レイク・ハリスのこと、p.152~156に『日本における宗教の自由』について書かれている。
(5)『日本哲学思想全書 第8巻 宗教論一般篇』 三枝 博音/編集委員 平凡社 1980
p.149~168に『日本における宗教の自由』の解題、本文が載っている。
以上より、近代日本において「初めて」という確証は得られなかったが、信教の自由を唱えた政治家は森有礼氏で、森氏と共に暮らした霊的思想者はトーマス・レイク・ハリス氏と思われる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 9版)
- 国家と個人.宗教.民族 (316 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 信教の自由
- 森有礼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109281