レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/01/07
- 登録日時
- 2017/09/07 00:30
- 更新日時
- 2018/06/06 18:10
- 管理番号
- 6100000556
- 質問
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解決
蝶の数え方が1頭、2頭と頭をつかうのはなぜか
- 回答
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元来、英語では牛などの家畜を“head”で数え、動物園で飼育されている動物を数える際にも使われ始めた。西洋の動物園で、しばしば珍しい蝶を飼育・展示し、動物園で飼育している生物全体の個体数を、種類に関係なく“head”で数えるようになったようだ。そのうち昆虫学者達が論文などでも研究対象である蝶の個体を“head”で数えるようになり、それを20世紀初頭に日本語に直訳(誤訳)したものが現代の日本語に定着した、という説が有力。この他にも、標本としての蝶には頭部が切断されていないことが重要視されることから「頭」で数えるとする説や、昆虫採集はもともと狩猟の一種として考えられていたために、獲物は動物と同じ数え方をするのではないか、といった説もある。
「数え方の辞典」飯田朝子/著、町田健/監修、小学館/出版
また、高価なクワガタムシを数える時にも「頭」を使われることが多くある。人間にとって有益な虫も「頭」で数えることがあり、マユから絹糸を作ることができるカイコはその代表的な例である。
「数え方と単位の本3生き物」飯田朝子/監修、学習研究社
蚕は、(中略)繭から絹糸を作れるため、人間にとって大事な虫として「頭」を用いて数えることがある。
「絵で見る『もの』の数え方」町田健/監修、主婦の友社
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 数え方の辞典飯田朝子/著小学館 (p.189)
- 絵で見る「もの」の数え方町田健/監修主婦の友社 (p.244~245)
- 数え方もひとしお飯田朝子/著小学館 (p.104~108)
- 数え方と単位の本3飯田 朝子/監修学研教育出版 (p.36~37)
- 数え方と単位の本3飯田 朝子/監修学研教育出版
- キーワード
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- 数詞(スウシ)
- 蝶(チョウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000221574