レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年08月24日
- 登録日時
- 2016/08/24 13:42
- 更新日時
- 2016/09/04 14:49
- 管理番号
- 2016.9-01
- 質問
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解決
「葵霍の志」という言葉の読みかたと意味を知りたい。
- 回答
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■読みかたが分からないので、まず漢和辞典からひく。
『大漢和辞典 巻9 修訂版 缶部……虍部』(諸橋 轍次/著 大修館書店 1985年)
「葵」の字の項に「葵藿志」あり。「キク-ワクノココロザシ」と読みが書いてある。
「君主又は長上を尊敬し、之に忠誠をつくす志。葵藿傾ㇾ陽を見よ。」とある。
「葵藿傾ㇾ陽(キク-ワク ヤ-ウニカタムク)・・・葵と藿が太陽の方に傾き向ふ。君主、または長上を仰ぎ慕うこと。」
「藿」の字がお尋ねの文字と違うので、「霍」もひいてみる。
「霍」の項に「藿に通ず」とある。「藿」の項にも「霍に通ず」とある。
■読み方が分かったので、故事熟語の辞典をひく。
『新明解故事ことわざ辞典 第2版』(三省堂編修所/編 三省堂 2016年)
「葵藿の志(きかくのこころざし)・・・徳の高い人を慕い、心を寄せること。また、君主に対する忠誠心のたとえ。アオイの花が日に向かって伸び、回ることから。▷葵藿=アオイの花。一説に、藿は豆の葉。君主や長上の徳を尊び忠誠をつくすたとえ。補説中国、三国時代に魏の曹植が、兄の文帝に送った上奏文の中で、自分の君主に対する忠誠心を太陽に向かう葵藿にたとえた故事。類義葵藿陽に傾く。葵心(きしん)」
『新編故事ことわざ辞典』(鈴木 棠三/編著 創拓社 1992年)
「葵藿の志(きかくのこころざし)・・・ひまわりの花や豆の葉が日に向かって回るように、徳の高い人を慕い、心を寄せること。▷葵=ひまわり。藿=豆の葉。出典況我葵藿志、松柏眼前横〔洪淹-詩〕類葵藿陽に傾く。」
その他
『成語林』(旺文社/編 旺文社 1992年)
『名言名句成語辞典』(米津 千之/編著 有紀書房 1995年)
にも記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813)
- 参考資料
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諸橋轍次 著 , 諸橋, 轍次, 1883-1982 , 鎌田, 正, 1911-2008 , 米山, 寅太郎, 1914-2007. 大漢和辞典 巻9 修訂版 鎌田正,米山寅太郎修訂. 大修館書店, 1985.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001763351-00 , ISBN 4469030791 -
三省堂編修所 編 , 三省堂. 新明解故事ことわざ辞典 第2版. 三省堂, 2016.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027239164-00 , ISBN 9784385139883 -
鈴木棠三 編 , 鈴木, 棠三, 1911-1992. 新編故事ことわざ辞典. 創拓社, 1992.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002256616-00 , ISBN 4871381447 -
米津千之 編著 , 米津, 千之, 1912-. 名言名句成語辞典 : 6500を超える項目数おもしろい・役に立つ故事来歴が豊富にあって、典拠・出典がよくわかる. 有紀書房, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002467411-00 , ISBN 4638008658 -
旺文社/編 , 旺文社. 成語林 : 故事ことわざ慣用句. 旺文社, 1992.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000165402-00 , ISBN 401077830X
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諸橋轍次 著 , 諸橋, 轍次, 1883-1982 , 鎌田, 正, 1911-2008 , 米山, 寅太郎, 1914-2007. 大漢和辞典 巻9 修訂版 鎌田正,米山寅太郎修訂. 大修館書店, 1985.
- キーワード
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- 故事
- 成語
- ことわざ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000196345