レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/01/20 16:39
- 更新日時
- 2022/03/20 17:50
- 管理番号
- 2021-事例03
- 質問
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解決
きびそ(生皮苧)糸を購入したが、特性やどんな作品に向いているかを知りたい。
- 回答
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きびそ(生皮苧)とは、蚕が繭を作る際に最初に吐き出す糸のこと。副産糸の一つ。製糸の際、繭の糸口を見つけるときにもつれた状態で引き出された緒糸(ちょし)を乾燥させたもの。緒糸は絹糸紡績の原料とされるが、きびそ糸は、その緒糸を紡ぎだして糸にしたものである。その糸は生糸に比べると太くて不均一な節があり、独特の風合いを持つ。太くて硬い丈夫な糸だが、精錬すると柔らかく光沢のある糸になる。たんぱく質のセリシンを豊富に含み、高い保湿力がある。手織りでのマフラーやストール、タペストリーなどを作るのに向いている。
- 回答プロセス
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「きびそ」をキーワードとした蔵書検索では該当資料無し。辞典類から「きびそ」の意味を確認し、関連用語の「副産糸」、「緒糸」についても検索してみたが該当無し。改めて486、586、630などの分類の書架で探してみたが、詳しい記述のある資料は見つからなかった。インターネット検索に切り替えて調べてみたところ、下記の関連サイトから特性を知ることができた。独特の味わいのある糸で、手織りに向いているとのことから、『手織り大全』、『たのしい手織り』を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 手芸 (594)
- 辞典 (813)
- 参考資料
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- 『広辞苑(第七版)』 新村 出/編 岩波書店 2018年
- 『日本国語大辞典 第4巻(第二版)』 小学館 2001年
- 『手織り大全』 箕輪 直子/著 誠文堂新光社 2011年
- 『たのしい手織り』 文化出版局/編 文化学園文化出版局 2019年
- キーワード
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- きびそ(生皮苧)
- 手織り
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000310976