レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/08/06
- 登録日時
- 2005/02/17 02:17
- 更新日時
- 2009/05/18 15:44
- 管理番号
- 埼久-2004-021
- 質問
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解決
戦後歌われた次の歌の歌詞すべてを知りたい。「白地に赤く日の丸を かけて祈れば ほのぼのと あ~夢がくる わいてくる 若い日本の行く道は はいる塩じの船の上」(題不詳)
- 回答
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昭和24年に朝日新聞社が募集した「日の丸の歌」入選作品とわかる。作詞者の今井広史が書いた「わが詩に悔いあり」(『新日本文学 1964.11』所収)に1~4番までの歌詞あり。質問の歌詞は3番に相当するが、記憶に拠るものなので、細部は異なる。
- 回答プロセス
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唱歌・軍歌・歌謡曲等の歌集やインターネットの各種楽譜サイトを検索するが、該当なし。
流行歌関係の資料を見ていくと、『はやり歌の考古学』に「昭和24年に朝日新聞社が『日の丸の歌』を募った」との記述あり。入選作の発表が4月16日なので、当日の新聞にあたると、「日の丸の歌」(今井広史作詞・十時一夫作曲)の楽譜と1番の歌詞あり。記事中に「当選歌詞の第三節一行は『白地に赤く日の丸は』に改めた」との記述があり、質問の歌詞に似ている。
《NDL-OPAC(雑索)》を〈今井広史〉で検索すると、「わが詩に悔いあり」がヒットする。
掲載誌『新日本文学 1964.11』を確認すると、4番までの歌詞あり。
また、《Google》を〈朝日新聞 & 日の丸〉で検索すると、個人のWebサイトにも4番までの歌詞が掲載されていた。
- 事前調査事項
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調査済資料:「日本唱歌集」「日本唱歌全集」「戦後教科書から消された文部省唱歌」「教科書から消えた唱歌・童謡」
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『新日本文学 1964.11』
- 『朝日新聞 1949/04/16』(マイクロフィルム)
- 『はやり歌の考古学 開国から戦後復興まで』(倉田喜弘 文藝春秋 2001)
- キーワード
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- 流行歌-歌詞
- 日の丸の歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000020252