レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年3月10日
- 登録日時
- 2017/04/23 14:28
- 更新日時
- 2018/08/16 14:40
- 管理番号
- 相大-H28-070
- 質問
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解決
昭和13年(1938)当時、日本~ヨーロッパ間(アジアまわり欧州航路)客船の航海日数が知りたい。船名は問わず。
- 回答
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以下の資料より、航海日数は約46~51日かかったようである。
『全図解 豪華客船』
『客船史を散歩する』
『島秀雄の世界旅行』
国会図書館デジタルコレクション『渡欧案内』
- 回答プロセス
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自館OPACにて“キャクセン”“オウシュウコウロ”で検索する。
①『全図解 豪華客船』 大西宣彦/著 光文社 1989 【s07492382 556】
p182「日本の客船史」に「戦前、日本客船界は日本郵船と大阪商船の2社が中心」とあり、
p183「ヨーロッパ航路「照国丸(テルクニマル)」「靖国丸」が1930年以降、片道1ヶ月あまりかけて就航した。」とある。
②『「客船史」を散歩する』 柳原良平/著 出版共同社 1979 【s05654777 556】
p255「欧州航路 寄港地は横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、上海、基隆(キールン)、香港、シンガポール、ペナン、コロンボ、アデン、スエズ、ポートサイド、マルセイユ、ロンドン、アントワープで、およそ50日かかった。」とある。
③『日本郵船歴史博物館』 日本郵船歴史博物館/編 日本郵船株式会社 2005 【s23287881 R683.3】
p42、1917年(大正7)当時の日本郵船航路網図あり。航海日数については記載なし。
④『島秀雄の世界旅行 1936~1937』 高橋団吉/著 技術評論社 2008 【s26255786 290.9】
p15「第一章 欧州航路」
p16-17 日本郵船欧州航路1936年1月~1937年3月までの横浜発、ロンドン着の航海スケジュール表あり。
すわ丸(3/1~4/20)、ふしみ丸(3/15~5/4)、はこざき丸(3/29~5/16)、てるくに丸(4/12~5/27)、はくさん丸(4/26~6/13)
寄港地は、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、上海、キールン、香港、シンガポール、コロンボ、アデン、スエズ、ポートサイド、ナポリ、マルセイユ、ジブラルタル、ロンドンとなっている。
このスケジュールから、船により日数に違いがあるが、約46~51日かかったことがわかる。
⑤国会図書館デジタルコレクションにて“日本郵船 欧州航路”で以下の資料がヒットする。
『渡欧案内』 日本郵船船客課/編 昭和11(1936)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1092818 (最終確認2017.4.27)
当時の欧州航路のパンフレットがある。「里程表」、おおよその日数、各寄港地の様子がわかる。
⑥レファレンス協同データベースに類似例あり。
さいたま市立中央図書館
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000131778 (最終確認2017.4.27)
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 各種の船舶.艦艇 (556 9版)
- 海運 (683 9版)
- 地理.地誌.紀行 (290 9版)
- 参考資料
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- 『全図解 豪華客船』 大西宣彦/著 カッパブックス 1989
- 『客船史を散歩する』 柳原良平/著 出版共同社 1979
- 『日本郵船歴史博物館』 日本郵船歴史博物館/編 日本郵船株式会社 2005
- 『島秀雄の世界旅行 1936~1937』 高橋団吉/著 技術評論社 2008
- キーワード
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- 欧州航路
- 客船
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000215262