レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年10月04日
- 登録日時
- 2019/03/15 09:40
- 更新日時
- 2019/05/29 16:23
- 管理番号
- 埼熊-2018-099
- 質問
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解決
白川伯家(シラカワハッケ)が江戸時代に神社に対して行っていた任官の手続きについて知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
松原誠司著「近世末期における白川伯家と地方神社-叙任を中心に」(『國學院雜誌 91(12)(1005)』p78-90 國學院大學 1990)
「白川伯家は(中略)近世においては松尾・稲荷・日御碕社等の限られた神社の執奏家を務めるに過ぎない存在であったが、十八世紀末より次第に支配を強化したと考えられている。白川家は村落等の末端の神職・神社を支配する一方で、従来からの執奏家の職掌を利用して地方神社の神官に対して朝廷への官職の斡旋を行なっている。」
「金光図書館所蔵「従文化十五年寅年至嘉永三年諸社執奏留」には、(中略)合計一〇社二〇例の神官の官位所望の申請が記載されている。本稿ではこれらの中から文政七(一八二四)年閏八月の山城国城南離宮の神社の初官位の願を先ず検討し、他の神社の官位の願の例とも併せて白川家を執奏家とする神宮の官位申請手続きを考えてみたい。」
(注)官位申請の例あり。
(注)《国会図書館デジタルコレクション》(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3365644 国会図書館)41-47コマ 図書館送信参加館内公開で閲覧可。
- 回答プロセス
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1 参考図書を〈白川家〉で検索する。
『国史大辞典 11』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1990)
p617 伯家(はっけ)についての記述あり。
『国史大辞典 7』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1986)
p732-733 白川家記録(しらかわけきろく)についての記述と文書類の一覧あり。
2 自館目録を〈拍家〉〈近世 & 神社〉で検索する。
『近世の朝廷と宗教』(高埜利彦著 吉川弘文館 2014)
p215「神社伝奏」
p225-226 家職制度についての記述あり。
3 NDC分類〈172〉の棚にあたる。
『日本神道史』(岡田莊司編 吉川弘文館 2010)
p192-193「諸社禰宣神主等法度」伝奏についての記述あり。
4 《国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図書館)を〈白川家〉で検索する。
《国会図書館デジタルコレクション》『伯家記録考』(曽根研三 編 昭和8)(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1213590 国会図書館)図書館送信参加館内公開
102-103コマ「神宮傳奏之間事]、129コマ「後伯家部類」「(四)他家執奏者へノ傳授」、209-212コマ「伯家傳奏之間事」等。
該当記述なし。
5 《国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図書館)を〈白家〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年10月4日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神衹・神道史 (172 9版)
- 参考資料
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- 『國學院雜誌 91(12)(1005)』(國學院大學 1990)
- キーワード
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- 神社
- 白川伯家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000253042