レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年11月23日
- 登録日時
- 2017/11/23 15:27
- 更新日時
- 2018/12/11 16:40
- 管理番号
- 1412
- 質問
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解決
「トポス」「修辞学」(アリストテレス/著)を読みたい。
- 回答
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『アリストテレス全集 2 トピカ』(アリストテレス/[著]、村治能就/訳、岩波書店)、『(同左) 16 弁論術』(アリストテレス/[著]、山本光雄/訳、岩波書店)を提供。
第2巻にトポス、第16巻に修辞学(レトリック)の考察がある。
- 回答プロセス
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図書館システムでキーワード「アリストテレス」+「トポス」、「アリストテレス」+「修辞学」を検索するも見当たらず。
質問者の書名覚え違いか、書名ではなく主題と推測。
トポスについて調査。
・『岩波哲学・思想事典』(広松渉/[ほか]編集、岩波書店)p.1183「トポス」の項目に「弁論の論点、命題を指す用語。アリストテレスが『トピカ』でトポスについて論じた。参考文献『アリストテレス全集 2 トピカ』」(要約)とある。
p.1182「トピカ」の項目にも「(トポスについて考察した)アリストテレスの著作『トピカ』に由来する語」と書かれている。
・参考文献に挙げられる『アリストテレス全集 2 トピカ』(アリストテレス/[著]、村治能就/訳、岩波書店)を図書館システムで検索すると当館で所蔵していた。
修辞学について調査。
・『岩波哲学・思想事典』に「修辞学」の項目なし。
質問者情報から「レトリック」を引く。p.1729項目「レトリック」に「rhethoric(質問者情報とスペルが異なる)。日本語訳は「修辞学」。効果的な言語表現を工夫して、聴衆・読者に説得や感動を生み出す技術。アリストテレスもレトリックについて考察した。参考文献『アリストテレス『弁論術』」(要約)とある。
続いて本書で参考文献の「弁論術」を引くも項目なし。
修辞学=レトリックだが、レトリック=(アリストテレスの)弁論術とは断定できず。
・『世界大百科事典』(平凡社)を調査。25巻p.718「弁論術」の項目に「▶▶▶レトリック」(を参照)とある。
同30巻p.170「レトリック」の項目には「古代ギリシャにおける理論体系のうちで、レトリックの理論体系で現在残っているおもなものとしては、アリストテレスの≪弁論術≫」(要約)とある。
よって修辞学=レトリック=(アリストテレスの)弁論術と判断。
・図書館システムでキーワード「アリストテレス」+「弁論術」を検索すると『アリストテレス全集 16 弁論術』(アリストテレス/[著]、山本光雄/訳、岩波書店)を所蔵していた。
当館所蔵分2冊を出し、質問者に内容を確認してもらったところ、この本で間違いないとのことだった。
- 事前調査事項
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質問者によると、「修辞学」の英訳は「rethoric(レトリック)」らしい。
- NDC
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- 古代哲学 (131 10版)
- 日本語 (031 10版)
- 参考資料
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- アリストテレス全集 2 トピカ
- アリストテレス全集 16 弁論術
- 岩波哲学・思想事典
- 世界大百科事典 25
- 世界大百科事典 30
- キーワード
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- アリストテレス
- トピカ
- トポス
- 修辞学
- レトリック
- 弁論術
- 哲学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- うろ覚え・覚え違い
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225321