レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/01/05
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:39
- 管理番号
- 茨城-2018-112
- 質問
-
解決
忍者の職名(忍[しのび]・草[くさ]・伊賀者[伊賀衆]・甲賀者[甲賀衆]等)を記した史料,名前を記した史料,活動や禄高を記した史料,風聞を記した史料,実録体小説,現代に残る伝承等の情報を集めたい。真偽は問わない。
- 回答
-
次のとおり資料を紹介しますので,ご確認ください。
書名の下のリンクは,国立国会図書館デジタルコレクション,または国立国会図書館サーチの書誌情報へのリンクです。
また,「貸出用図書あり」とある資料については,図書館を通じて相互貸借が可能な資料です。
手続きにつきましては,ご利用の図書館にご相談ください。
1 伝承等のある者に関する資料を調査
(1) 風車の弥七=小八兵衛(水戸藩)
・『緒川村史』(緒川村,1982)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9642516 ※国会デジタル・図書館送信対象資料
第12章民俗の章に,「小八兵衛(松之草)」の項あり(p.625-626)。
・『桃蹊雑話』(石川 久徴/著,歴史図書社,1979)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9641710 ※国会デジタル・図書館送信対象資料
松野草村小八兵衛について記述あり(p.249-250)。
・『水戸黄門を陰で支えた忍者の生涯』(会沢 淳/著,夢屋伝兵衛出版,1995)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062474682-00 ※貸出用図書あり
小八兵衛について解説されている資料。
伊賀国で忍術の修行をしていた車善成が,松之草村小八兵衛と改名したとの記述あり(p.2-4)。
・『幕末水戸藩の志士と佐竹氏のこと』(大内 政之介/著,筑波書林,2004)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062656990-00 ※貸出用図書あり
「風車の弥七とお新の墓地発見さる」の項あり(p.69-71)。
・『水府綺談』(網代 茂/〔著〕,新いばらきタイムス社,1992)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002212164-00 ※貸出用図書あり
「風車の弥七は実在していた 光圀が救った盗賊の頭」の項あり(p.317-320)。
・『歴史を語る会会報 第7号』(茨城町の歴史を語る会,1997)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062614378-00
「緒川村「風車弥七の墓」探訪」(関ちよ/著,p.16-17)
・『戦国忍者列伝』(清水 昇/著,河出書房新社,2008)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009277110-00 ※三重県立図書館所蔵あり
p.175「松之草小八兵衛」の項あり。
(2) 加藤段蔵(常陸国秋津郡?)→郷土資料では資料みつからず。
・『スーパー忍者列伝』(川口素生 著,PHP研究所,2008)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009517278-00
当館に所蔵はありませんが,google booksの検索でヒットしました。
「加藤段蔵」の項あり。
・『伽婢子 1』(浅井 了意/〔著〕・江本 裕/校訂,平凡社,1987)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001879756-00
「飛加藤」の項あり(p.196-200)。
・『戦国忍者武芸帳』(多岐川 恭/〔ほか〕著,新人物往来社,1995)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002452818-00
「忍法短冊しぐれ 加藤段蔵」(光瀬 竜/著,p.115-148)
・『戦国忍者列伝』(清水 昇/著,河出書房新社,2008)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009277110-00
p.118-119「加藤段蔵」の項あり。
2 県内市町村史(通史編)で家臣団・職制に関する項を確認
・『下館市史 上巻』(下館市史編纂委員会/編,大和学芸図書,1982)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9642481 ※国会デジタル・図書館送信対象資料
p.539「石川氏時代の藩制」の表に「忍方頭取」の職あり。
・『古河市史 通史編』(古河市史編さん委員会/編集,古河市,1988)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9644215 ※国会デジタル・図書館送信対象資料
p.266-269「諸役前録」の項に,「甲賀組」との記述あり(p.268)。
3 武術に関する郷土資料を確認
・『水戸徳川家の武術』(小野崎 紀男/著,太陽書房,2011)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011220448-00 ※貸出用図書あり
p.234-236「浅山一傳流和術」の項に,「忍術」「手裏剣」の記述あり(p.234)。
※その他確認済資料
・『郷土ゆかりの人々』(飯澤 文夫/監修・日外アソシエーツ株式会社/編集,日外アソシエーツ,2016)
・『日本人物文献目録』(法政大学文学部史学研究室/編,平凡社,1979)
・『日本架空伝承人名事典』(大隅 和雄・尾崎 秀樹/編集委員,平凡社,2012)
・『戦国史の怪しい人たち』(鈴木 眞哉/著,平凡社,2008)
・『日本伝説大系 第4巻 北関東』(みずうみ書房,1986)
・『古さとの伝説』(塚本 勝義/著,茨城県教職員組合文化部,1952)
・『茨城の伝説』(茨城民俗学会/編,日本標準,1978)
・『日本の伝説 37 茨城の伝説』(角川書店,1979)
・『茨城の民俗 第43号』(茨城民俗学会/編,茨城民俗学会,2004) 特集「人物伝説」
・『水府異聞』(網代 茂/著,新いばらきタイムス社,1989)
・『水戸市史 中巻1』(水戸市史編さん委員会/編,水戸市役所,1991)
・『土浦市史』(土浦市史編さん委員会/編集,土浦市史刊行会,1975)
・『笠間市史 上巻』(笠間市史編さん委員会/編集,笠間市,1993)
・『結城市史 第5巻 近世通史編』(結城市史編さん委員会/編,結城市,1983)
・『麻生町史 通史編』(麻生町史編さん委員会/編,麻生町教育委員会,2002)
・『常陸国麻生藩の研究』(植田 敏雄/著,茨城新聞社,2011)
・『牛久市史 近世』(牛久市史編さん委員会/編,牛久市,2002)
・『下妻市史 中 近世』(下妻市史編さん委員会/編,下妻市役所,1994)
・『友部町史』(友部町史編さん委員会/編集,友部町,1990)
・『石岡市史 下巻(通史編)』(石岡市史編さん委員会/編,石岡市,1985)
・『谷田部の歴史』(谷田部の歴史編纂委員会/編,谷田部町教育委員会,1975)
・『古河藩の武術』(小野崎 紀男/著,ツーワンライフ,2013)
・『土浦藩の武術』(小野崎 紀男/著,ツーワンライフ,2015)
・『常総諸藩の武術』(小野崎 紀男/著,ツーワンライフ,2016)
4 茨城県立歴史館の資料検索より
博物館と公文書館の機能を併せもつ茨城県立歴史館の資料検索ページにて「忍者」で検索したところ,次の資料がヒットしました。
既にご存知の情報かもしれませんが,参考までご案内します。
・「矢兼挙秘伝目録内ニ忍者之分抜書」【請求番号:常陸下館石川家中牧家文書/25/906】
茨城県立歴史館 http://www.rekishikan-ibk.jp/
【インターネット情報の最終確認日:2019/01/05】
- 回答プロセス
-
1 伝承等のある者に関する資料を調査
(1) 「水戸黄門」→風車の弥七
(2) googlebooksで「茨城 忍者」で検索→加藤段蔵
(3) 郷土資料の伝説を確認
2 県内市町村史(通史編)で家臣団・職制に関する項を確認
3 武術に関する郷土資料を確認
4 茨城県立歴史館の資料検索より
- 事前調査事項
- NDC
-
- 関東地方 (213 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 武術 (789 9版)
- 参考資料
-
- 緒川村史緒川村
- 桃蹊雑話石川 久徴/著歴史図書社
- 水戸黄門を陰で支えた忍者の生涯会沢 淳/著夢屋伝兵衛出版
- 幕末水戸藩の志士と佐竹氏のこと大内 政之介(1913~)/著筑波書林
- 水府綺談網代 茂(1926~)/〔著〕新いばらきタイムス社
- 歴史を語る会会報第7号茨城町の歴史を語る会
- 戦国忍者列伝清水 昇(1944~)/著河出書房新社
- 水戸黄門ゆかりの里緒川村役場
- 伽婢子1浅井 了意/〔著〕平凡社
- 戦国忍者武芸帳多岐川 恭/〔ほか〕著新人物往来社
- 下館市史下館市史編纂委員会/編下館市史刊行会
- 古河市史通史編古河市史編さん委員会/編集古河市
- 水戸徳川家の武術小野崎 紀男(1940~)/著太陽書房
- キーワード
-
- 忍者(ニンジャ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土,人物
- 質問者区分
- 県外学校
- 登録番号
- 1000253877