レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20171217
- 登録日時
- 2018/11/29 00:30
- 更新日時
- 2021/02/25 11:39
- 管理番号
- 中央-2018-04
- 質問
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解決
藤田嗣治がフランスのランスに作った「フジタ礼拝堂」という礼拝堂がある。この礼拝堂に描かれた絵と解説を見たい。
- 回答
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都立中央図書館が所蔵している索引資料や藤田嗣治の画集を調査したところ、資料2~6に掲載があった。
資料1は昭和後期から平成にかけて、日本人の洋画家の作品がそれぞれの個人全集のどのページに掲載されているかがわかる索引資料である。資料1の作者名索引のp.1265に「藤田嗣治〔1886-1968〕」があり、礼拝堂の壁画として「キリスト降誕(シャペル・フジタ壁画部分)」や「ノートル=ダム・ド・ラ・ぺ礼拝堂壁画」等6種類の図版が紹介されており、資料2と資料3に掲載されていることがわかった。また、資料1のp.273「キリスト降誕(シャペル・フジタ壁画部分)」の説明として、「ノートル・ダム・ド・ラ・ぺ礼拝堂(ランス、フランス)」と記載があるので、この2つの礼拝堂は同じものを指し、お探しのフジタ礼拝堂にあたると思われる。
資料2のp.172-173に「154 ノートル=ダム・ド・ラ・ぺ礼拝堂壁画」の図版が掲載されており、p.211に図版の解説が掲載されている。また、p.212-217「藤田嗣治年譜」(清水敏男編)の1966年(昭和41)80歳の項に、「6月よりランスのノートル=ダム・ド・ラ・ぺ礼拝堂(平和の聖母、通称シャペル・フジタ)のフレスコ画制作にとりかかり、夫人と二人で8月31日に完成。」と記載がある。
資料3の図205から209に壁画の絵が掲載されている。解説はない。
そのほか、都立図書館蔵書検索をキーワード<藤田嗣治>で検索した結果のうち、資料4~資料6にも礼拝堂の絵についての図版及び解説が掲載されていた。
資料4のp.98-102に壁画やステンドグラスの図版が掲載されており、p.124-125に図版の解説がある。
資料5のp.190-191に礼拝堂の習作の図版、p.249に図版の解説が掲載されている。さらに、p.174-175「VI 1952-1968平和への祈り」に「藤田が画家としての最後の努力を傾注したのがランスの平和の聖母礼拝堂、通称藤田チャペルである」。「このチャペルの完成までの経緯については、本カタログ所収のドゥロ館長のテキストに詳しい」と記載がある。このテキストは以下のページに記載されている。
p.18-26「藤田とランス」ランス美術館館長 カトリーヌ・ドゥロ[著] 音ゆみ子訳
資料6のp.174-179に「Epilogue シャペル・フジタへの道 シャペル・フジタ」の項があり、壁画等の図版とその解説が記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 洋画 (723 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】日本美術作品レファレンス事典 個人美術全集・絵画篇4 / 日外アソシエーツ株式会社/編集 / 日外アソシエーツ , 2012.7 <R/720.3/5005/4>
- 【資料2】藤田嗣治画集 素晴らしき乳白色 / 藤田嗣治/原著 / 講談社 , 2002.11 <D/723.1/5187/2002>
- 【資料3】藤田嗣治画集 1949-1968 / 藤田嗣治/画 / 日動出版部 , 1978 <D/7231/286/78>
- 【資料4】藤田嗣治画集 追憶 / 藤田嗣治/[画] / 小学館 , 2014.2 <723.1/6101/3>
- 【資料5】藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画 / 藤田嗣治/[画] / 中日新聞社 , c2016 <D/723.1/6371/2016>
- 【資料6】藤田嗣治作品集 / 藤田嗣治/[画] / 東京美術 , 2018.8 <D/723.1/6487/2018>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000246584