レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/1/21
- 登録日時
- 2010/02/24 02:11
- 更新日時
- 2010/03/04 17:12
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-090320
- 質問
-
解決
本吉町「赤碕前の松原」は日本白砂青松百選や「種の保存」の林にもなっているが、植栽当時の小泉村のことがわかる資料はあるか。関連して、『本吉郡誌』に「砂山御守」と記載があるがどんな役だったのか。
- 回答
-
『本吉郡誌』の記載を確認いたしましたところ、第十五章 観光・史蹟・天然記念物の項に記載されております「赤碕前の松原(小泉村)」p938の記述がご質問の出典と思われますので、これに基づいて回答いたします。
(1)「赤碕前の松原」と関連して当時の小泉村のことがわかる資料について
資料1の698ページ、本吉町赤碕海岸の項に次の記載があります。
「文政十二年(1829)高潮防御のため、小泉村の村人の手により植えられたもので、苗木は村の西方の山の自然生を選び当初の植付面積は長さ413間・幅39間であったという。その後さらに植え継がれて現在の姿となった。「本吉郡地誌」に赤崎林とあり、「官有ニ属ス、段別三町六段三畝二十二歩、村の東方五町ニアリ、松樹多シ」とある。」
(2)砂山御守について
資料2の「砂山」の項に「倒目を参照」とありますので以下、「倒目(たおれめ)」の項より引用します。
「公共施設・土木工事などでつぶされた土地。竹薮、堤、堰、天水井、溜井、道、里山、除屋敷、堀、杉苗伏畑、御流木置場、御代官屋、雑石御蔵場など。」
【資料一覧】
資料1.『宮城県の地名 日本歴史地名体系4』 1983 平凡社 【K290.3/ミ43】
資料2.『仙台藩歴史用語辞典』『仙台郷土研究』16巻1号通巻242号 1991.6 【PK201/セ】
- 回答プロセス
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・『宮城県の希少な野生動植物』より「赤碕海岸のクロマツ植林」(国定公園)は林木遺伝資源保存林に指定あり。
・「赤碕海岸の砂浜植物群落」(国定公園)の記載もあり。現状のみ。
・植樹は文政十三年3月(1830)なのでその後に編纂された地誌を調査
・奥羽観蹟聞老志→なし
・陸奥話記→なし
・安永の風土記は1780完成なので当然記載はないため案内資料としては不可
- 事前調査事項
- NDC
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- 森林史.林業史.事情 (652 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 森林 -- 宮城県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000063844