レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/08/20 16:16
- 更新日時
- 2022/09/14 15:19
- 管理番号
- 2022-8.4
- 質問
-
解決
紅葉の季節に、銀杏はなぜ黄色になるのか。
- 回答
-
『イチョウの木』には、「葉緑体のなかのクロロフィルがこわれて、それまでは緑色におおわれてみえなかったカロチノイド色素の色があらわれてくるため」との説明あり。『植物の生態図鑑』にも同様の説明あり。
『イチョウの絵本』によると、「秋が深まって光が弱くなると、クロロフィルは分解されて緑色が消えていく。すると、黄色いカロチノイドの色がみえてくるので、葉が黄色になる。」と解説あり。
『紅葉のふしぎ』では、葉の中の色素について、顕微鏡をのぞいてみて、「葉の中の葉緑素がこわれて緑色が消えると、いままでめだたなかったカロチノイドという黄色い色素がうきだしてみえます。これが黄葉です。カロチノイドも、葉の中で養分をつくりだす色素でした。葉緑素にくらべ、こわれる速度がおそいのです」と観察の結果がまとめられている。
『身のまわりの木の図鑑』では、「葉緑素は高い気温とあかるい光があるとはたらきがおおきくなる。(中略)秋になって光がよわく、気温が低くなると、葉緑素のはたらきが鈍くなるので、黄色が目立つようになる。これが黄葉だ」と気温や光と葉緑素のはたらきの関係についても言及している。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 裸子植物 (478)
- 一般植物学 (471)
- 森林立地.造林 (653)
- 参考資料
-
-
宗方俊遃 著 , 宗方, 俊遃, 1933-. イチョウの木. 岩崎書店, 1986. (カラー版自然と科学)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001793932-00 , ISBN 4265942555 -
濱野周泰 編 , 竹内通雅 絵 , 浜野, 周泰, 1953- , 竹内, 通雅, 1957-. イチョウの絵本. 農山漁村文化協会, 2016. (まるごと発見!校庭の木・野山の木 ; 2)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027084541-00 , ISBN 9784540151958 -
佐藤有恒 著 , 佐藤, 有恒, 1928-1991. 紅葉のふしぎ 新装版. あかね書房, 2005. (科学のアルバム ; 植物 15)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007736216-00 , ISBN 4251033884 -
植物の生態図鑑 改訂新版. 学研教育出版, 2010. (大自然のふしぎ = Nature library : 増補改訂)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010839461-00 , ISBN 9784052031304 -
葛西愛 著 , 長岡求 監修 , 葛西, 愛, 1966- , 長岡, 求, 1956-. 身のまわりの木の図鑑. ポプラ社, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007547205-00 , ISBN 4591082105
-
宗方俊遃 著 , 宗方, 俊遃, 1933-. イチョウの木. 岩崎書店, 1986. (カラー版自然と科学)
- キーワード
-
- 黄葉
- 紅葉
- 銀杏
- 葉緑素
- カロチノイド
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000320107