レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年10月6日
- 登録日時
- 2022/01/15 14:34
- 更新日時
- 2022/01/18 17:02
- 管理番号
- 0000110945
- 質問
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解決
山口県萩地域の郷土料理としての「いとこ煮」について書かれた資料はあるか。調理方法のほか、文化的な背景(歴史など)が知りたい。
- 回答
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「いとこ煮」は、山口県では小豆とシイタケなどを甘く出汁で煮た郷土料理。下記資料1-7に記述あり。
資料1は、いとこ煮の歴史、調理法、名前の由来などについて解説している。
なお、名前の由来については、「種々のものをおいおいに入れて煮る」ので「甥々に似る」としゃれたものとする説、「似たもの煮込み」の意で、甥と甥はいとこ同士なのでよく似ていることにちなんだとする説、古く行われたいとこ煮においてあずきと大豆(みそ)は兄弟の関係ではなくいとこ程度の類似点があることからいとこ煮とよぶようになったとの説、江戸時代の大名であった毛利公が、毎年春秋に回、家臣を集めた時いつも宴の本膳の二の膳にいとこ煮を付けた事からその遺徳をたたえ、御遺徳煮、即ちいとく煮といわれ、それが変化していとこ煮となったとする説を紹介している。
資料2は、今回紹介した中で最も刊行年が新しい資料。萩、周南、山口、光市の4地域に伝わるいとこ煮のカラー写真、レシピ、簡単ないわれが紹介されている。
資料3及び資料4は、同じ郷土料理研究家による郷土料理エッセイ。地域ごとの特徴や実際に作っている方から聞いた話が紹介されている。
資料5は、県が作成した郷土料理の資料。萩のいとこ煮について、作り方と白黒写真が紹介されている。
資料6は全国の伝統食を紹介したシリーズの山口県の巻。萩のいとこ煮をカラー写真、いわれ、作り方を紹介している。祝儀、不祝儀のときの違いについても触れている。
資料7も資料6と同様の資料で、北浦、萩地域のいとこ煮が紹介されている。レシピ、食べるタイミングの紹介のほか、白黒写真が掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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1.山口女子短期大学食物科 , 山口女子短期大学食物科. 山口県郷土料理. 山口女子短期大学食物科.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060417863-00 -
2.伝え合うおいしいやまぐち : 現代に生かす伝統食. 生活協同組合コープやまぐち, 2013.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025465555-00 , ISBN 9784885980275 (p12-19) -
3.貞永 美紗子 著 , 貞永 美紗子. やまぐち味ばなし. 東洋図書出版, 1991.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060507946-00 (p204-208) -
4.貞永美紗子 著 , 貞永, 美紗子, 1933-. 防長・味の春夏秋冬. マツノ書店, 1981. (防長紀行 ; 8)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001561226-00 (P169-171) -
5.山口県ふるさとづくり県民会議 編 , 山口県ふるさとづくり県民会議. ふるさとの味. 山口県ふるさとづくり県民会議, 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060726387-00 (p13) -
6.味のふるさと 18. 角川書店, 1978.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I011184157-00 (p26,52) -
7.日本の食生活全集 35. 農山漁村文化協会, 1989.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001971541-00 , ISBN 4540890018 (p175,304)
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1.山口女子短期大学食物科 , 山口女子短期大学食物科. 山口県郷土料理. 山口女子短期大学食物科.
- キーワード
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- 日本料理--山口県
- いとこ煮
- いとく煮
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000310750