レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/8/20
- 登録日時
- 2015/09/17 00:30
- 更新日時
- 2015/09/17 18:12
- 管理番号
- B150809182041
- 質問
-
解決
LC発振回路の一種であるクラップ発振回路の原理を解説した資料があれば紹介してください。
- 回答
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クラップ発振回路の原理を解説した当館所蔵資料(1)-(13)をご紹介します。(【 】内は当館請求記号です。)
(1)
『高周波回路のトラブル対策 : フローチャートによる高周波回路トラブル診断技術』(岩田光信 著 CQ出版 1975 【ND513-20】)
pp.138-148に、「第3章 トランジスタ回路トラブル・シューティングの基本 ●発振回路のトラブル・シューティング」という項目があり、p.139に、「図3・45 LC発振回路とその特性」が掲載されています。このp.139の図について、「図3・45に示したクラップ発振回路は、コルピッツ発振回路の変形で、コレクタ-ベース間のLの代わりに、これと小容量のCを挿入し、その代わりにコレクタ-エミッタ、ベース-エミッタ間に接続する容量を多少大きくします。」(p.143)とあります。
(2)
齊藤健「Clapp回路のVFO Exciter」(『CQ ham radio : アマチュア無線専門誌』 6(2) 1951.2 pp.14-16, 27(9-10, 15コマ目) 【Z16-170】)
※国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)国立国会図書館内限定公開資料
クラップ発振回路を用いてVFOを作成した事例を記述しています。15ページ(9コマ目)に、「クラ プ(注:原文のまま)發振回路は、C2-C3の大きいほど周波數の安定度はよいが、あまり大きくしすぎると、發振が弱くなつて止つてしまう。」とあります。
(3)
『高周波回路の設計・製作 : 回路設計の基礎から実用回路の設計まで』(鈴木憲次 著 CQ出版 1992.10 【ND386-E192】)
「コラム…周波数安定度の高いクラップ発振回路」(pp.98-99)に、クラップ発振回路はコルピッツ発振回路の変形だとあり、両回路の回路図と数式を示し、クラップ発振回路がよりトランジスタの電極間容量の影響を受けにくいことを解説しています。
(4)
『電子回路の基礎マスター』(船倉一郎 著 ; 堀桂太郎 監修 電気書院 2009.2 【ND386-J42】)
「第4章 発振回路 4-2 LC発振回路 (4)クラップ発振回路」の項(pp.127-128)に、クラップ発振回路の図と発振条件の数式が示されています。
(5)
『アナログ電子回路 : 集積回路化時代の』(藤井信生 著 オーム社 2014.8(昭晃堂 1984年刊の再刊) 【ND386-L51】)
「8.3.5 LC発振回路の実際例」の項(pp.188-189)で、クラップ発振回路について数式を示して解説しています。
(6)
『電子管回路原論. 下』(中村仁, 中田勝啓 共著 恒星社厚生閣 1968 【549.2-N449d】)※国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)国立国会図書館/図書館送信参加館内限定公開資料
「〔1〕 クラップ発振回路」(pp.57-58(34-35コマ目))に、クラップ回路の図と、発振周波数と発振条件を求めた数式を掲載しています。
(7)
『発振回路』(小西重成 著 東京電機大学出版部 1965 【548.33-Ko628h】)国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)国立国会図書館/図書館送信参加館内限定公開資料
「2.12 クラップ発振回路(Clapp oscillator)」(pp.31-32/21-22コマ目)に、回路構成と発振条件、特徴・用途について解説しています。
(8)
『アナログ電子回路』(高木茂孝 編著 オーム社 2011.10 【ND386-J150】)
「4.5.4 実際のLC発振回路」の項(pp.97-98)で、クラップ発振回路の回路図と数式を示し、「発振周波数がL0とC0でほぼ決定される。このことは発振周波数がトランジスタ内部の寄生容量などの影響を受けないことを意味し、L0とC0を温度補償することにより一定の発振周波数を得ることができる。」とあります。
(9)
『ユビキタス無線工学と微細RFID : 無線ICタグの技術』(根日屋英之, 植竹古都美 著 第2版 東京電機大学出版局 2004.7 【ND575-H50】)
「4.3 高周波発振回路」の項(pp.47-49)に、クラップ発振回路について回路図と製作例の写真を示しています。
(10)
『高周波回路の設計と製作 : 簡単な回路の製作から始める : 直感でマスター!』(市川裕一, 市川古都美 著 誠文堂新光社 2009.9 【ND386-J57】)
「14.2 LC発振回路を作ってみよう」の項(pp.243-251)で、クラップ発振回路を作る過程を紹介しています。クラップ発振回路の基本回路、展開した回路等の図も示されています。
(11)
『電子回路』(関根慶太郎 著 コロナ社 2010.8 【ND386-J105】)
「9.2.4 クラップ発振回路」の項(pp.127-129)で、クラップ発振回路の回路図と数式を示し、紹介しています。
(12)
鈴木憲次「LC発振回路」(『トランジスタ技術』 31(11) (通号 362) 1994.11 pp.294-295 【Z16-316】)
「●クラップ型LC発振回路」(p.295)で、回路図を示し、発振周波数を決める数式を紹介しています。
(13)
「発振回路の基礎と設計」(『トランジスタ技術』 7(3) (通号 66) 1975.3 pp.153-159 【Z16-316】)
「●コルピッツ型発振回路」(p.155)で、コルピッツ型と比較して、より発振周波数の安定度を上げることのできるクラップ回路について、そのしくみを簡潔にまとめています。
[その他調査済み資料・データベース]
・『電気・電子辞典』(電子辞典編集委員会 編 技報堂 1965 【540.33-D532】)国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)国立国会図書館/図書館送信参加館内限定公開資料
92ページ(53コマ目)に「クラップ回路 clapp circuit」の項があり、回路図とともに原理を簡潔に示しています。
・『電子工学辞典』(山本勇, 松平正寿 編 森北出版 1966 【549.033-Y319d】)国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)国立国会図書館/図書館送信参加館内限定公開資料
75ページ(43コマ目)に「クラップかいろ ―回路 Clapp circuit」の項があり、原理を簡潔に示しています。
・『はじめてのアナログ電子回路 =A 1st Course in analog electronic circuit.基本回路編』(松澤昭 著 講談社 2015.3 【ND386-L70】)
クラップ回路について、実用回路を示し、その安定性について解説しています。
・『電子情報回路. 1』(樋口龍雄, 江刺正喜 共著 森北出版 2014.9(昭晃堂 1989年刊の再刊) 【ND386-L58】)
158ページに、クラップ発振回路について簡潔に触れています。
・『アナログ電子回路』(永田真 編著 オーム社 2013.3 【ND386-L13】)
140ページに、クラップ発振回路について簡潔に触れています。クラップ回路について、実用回路を示し、その安定性について解説しています。
・『発振回路の完全マスター』(稲葉保 著 日本放送出版協会 1988.9 【ND394-E1】)
「6-4 変形クラップ10.7MHzVCO」(pp.128-130)に、クラップ発振回路の回路図と発振周波数の安定性について簡潔に記述しています。
・「発振回路」(『トランジスタ技術』 34(11) (通号 398) 1997.11 pp.341-349 【Z16-316】)
347ページに、「●クラップ型」として、簡潔に紹介されています。
・『発振現象』(藤巻安次 著 ラジオ技術社, 1988.11 【ND394-E2】)
・『発振回路と変換技術』(細田悦資 著 産報出版 1978.1 【ND394-4】)
・『発振の話』(菊谷秀雄 著 ラジオ科学社 1956序 【548.33-Ki149h】)国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)国立国会図書館/図書館送信参加館内限定公開資料
・『電子回路 = Electronic Circuits : 基礎から応用まで』(坂本康正 著 共立出版 2013.9【ND386-L31】)
・『基本を学ぶアナログ電子回路 = Analog Electronic Circuits』(堀田正生, 関根かをり 共著 オーム社 2013.8 【ND386-L29】)
・『トコトンやさしいアナログ回路の本』(相良岩男 著 日刊工業新聞社 2013.7 【ND386-L21】)
・『よ~くわかる最新電子回路の基本としくみ : 回路の基礎からシミュレーションまで! : 学習と演習』(石川洋平 著 秀和システム 2013.7 【ND386-L18】)
・『電子回路の基本66』(石井聡 著 オーム社 2013.6 【ND386-L17】)
・『例題で学ぶアナログ電子回路入門 = INTRODUCTION TO ANALOG ELECTRONIC CIRCUIT』(樋口英世 著 森北出版 2012.12 【ND386-L3】)
・『アナログ電子回路入門』(髙木茂孝 著 数理工学社 2012.7 【ND386-J179】)
・『図解電子回路必携』(AC Fischer-Cripps 著 ; 曽根悟 訳 朝倉書店 2011.1 【ND386-J117】)
・『基礎電子回路工学 :アナログ回路を中心に』(松澤昭 [著] 電気学会 2009.11 【ND386-J68】)
・『よくわかる電子回路の基礎』(堀桂太郎 著 電気書院 2009.10 【ND386-J64】)
・『電子回路』(岩田聡 編著 オーム社 2008.12 【ND386-J36】)
・『アナログ電子回路 : 初めて学ぶ人のために』(高木茂孝 著 培風館 2008.11 【ND386-J34】)
・『わかりやすいアナログとデジタル基本・応用回路入門』(相良岩男 著 日刊工業新聞社 2007.12 【ND386-J7】)
・『電子回路ハンドブック』(藤井信生, 関根慶太郎, 高木茂孝, 兵庫明 編 朝倉書店 2006.6 【ND386-H162】)
・『電子回路』(青島伸治 著 近代科学社 1992.2 【ND386-E167】)
・『トランジスタ回路入門講座. 3 発振・変復調回路の考え方』(改訂2版 オーム社 1991.12 【ND386-E139】)
・『速解電子回路 : アナログ回路の基礎と設計』(宮田武雄 著 コロナ社 1991.12 【ND386-E162】)
・『基礎から学ぶ電子回路』(坂本康正 著 共立出版 1991.4 【ND386-E135】)
・『回路の合成』(古賀利郎 [著] コロナ社 1981.10 【ND513-33】)
・『電子回路を学ぶ人のために』(雨宮好文 著 オーム社 1968 【549.1-A455d】)国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)国立国会図書館/図書館送信参加館内限定公開資料
・『電気工学ハンドブック = Electrical Engineering Handbook』(電気学会 編 第7版 オーム社 2013.9 【YU9-L82】)
・『ペンギン電子工学辞典』(David Howard [編] ; ペンギン電子工学辞典編集委員会 訳 朝倉書店 2010.5 【ND2-J19】)
・『図説電気・電子用語事典』(新井芳明, 水谷徹博ほか 著 新版 実教出版 2009.2 【ND2-J11】)
・『絵とき電気電子情報基礎用語事典』(新電気編集部 編 オーム社 1999.11 【ND2-G50】)
・『電気電子用語大事典』(茂木晃 編 オーム社 1992.8 【ND2-E49】)
・『JARLアマチュア無線ハンドブック』(日本アマチュア無線連盟 編 新版 CQ出版 1981.11 【ND586-12】)
・『放送機と発振器の設計と調整. 下巻 (高周波回路・安定化・負帰還・周波数特性・調整・安全・受信妨害防止技術)』(島山鶴雄 著 無線技術普及会 1977.4 【ND575-47】)
・「今月の技術展望 安定度の極めて高い發振囘路(クラップ囘路)」(『CQ ham radio : アマチュア無線専門誌』 3(6) 1948.10 pp.27-28 (15-16コマ目) 【Z16-170】)
・「理論 : 電子回路」(『新電気』 69(7)=883:2015.7 pp.68-74 【Z16-292】)
・NDL-OPAC(https://ndlopac.ndl.go.jp)
・国立国会図書館サーチ (http://iss.ndl.go.jp/)
・リサーチ・ナビ (http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)
インターネット及びデータベースの最終アクセス日は2015年8月15日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 電子工学 (549 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- クラップ発振回路
- Clapp oscillator
- LC発振回路
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000179995