レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年03月13日
- 登録日時
- 2013/05/23 15:12
- 更新日時
- 2013/08/02 14:15
- 管理番号
- 埼熊-2013-011
- 質問
-
解決
太政官について次のことを知りたい。
役所の場所
仕事の内容
最高責任者
期間(明治初年からいつまで続いたのか)
- 回答
-
『国史大辞典 9』
p168-171〈太政官〉の項に、以下の記述あり。
場所
「はじめ京都に設けられたが、明治天皇の東京行幸に伴い、二年三月から東京に移された。」
仕事の内容
途中変更はあるが、明治元年閏4月の政体書による太政官制樹立当時の内容は以下のとおり。
「すなわち「天下ノ権力総テ之ヲ太政官ニ帰」し、これを立法・行政・司法の三権に分かち、立法を担当する議政官、行法を担当する行政官、司法を担当する刑法官を設け、行政官のもとに行法の権を分担する神祇官・会計官・軍務官・外国官・民部官(翌2年4月新設)を置いた。(以下略)」
最高責任者
官制改革により変更あり。
慶応3年12月王政復古に際し、新政府の最高官職として総裁・議定・参与が置かれる。明治2年8月に改正された二官六省制では、左大臣・右大臣。明治4年7月の官制改革後は、太政大臣。
期間
「明治十八年十二月二十二日太政大臣・左右大臣・参議・卿などが廃官となり、太政官制は廃止され、それに代わって各省大臣とそれを統括する内閣総理大臣が設置され、近代的内閣制度が樹立された。」
- 回答プロセス
-
以下の資料にも記述あり。
『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』(戦前期官僚制研究会編 秦郁彦著 東京大学出版会 1981)
p661〈太政官時代〉の項あり。
『維新日誌 1』(橋本博編 名著刊行会 1966)
収録されている「太政官日誌」に記述あり。
『太政官沿革志 3』(日本史籍協会編 東京大学出版会 1987)
「三職職制沿革」に、明治元年正月の創定から、明治14年10月の職制第八変まで記述あり。
『講座明治維新 3 維新政権の創設』(明治維新史学会編 有志舎 2011)
p148-172藤田正著「明治初年の太政官制と「公儀・公論」」に記述あり。
『講座明治維新 4 近代国家の形成』(明治維新史学会編 有志舎 2012)
p159-193中野目徹著「太政官制の構造と内閣制度」に記述あり。
『日本内閣史録 1』(林茂、辻清明編集 第一法規出版 1981)
p1-28〈内閣制度成立までの経緯〉の節、p77-78「太政官制との比較」の項あり。
『内閣制度九十年資料集』(内閣官房編 大蔵省印刷局 1975)
p1-75「内閣制度創設前の明治中央政府組織」の章あり。
『内閣制度百年史 上』(内閣制度百年史編纂委員会編 内閣官房 1985)
p7-27「明治維新以降内閣制度の創設までの間の中央行政組織」の章あり。
『明治憲法成立史 上』(稲田正次著 有斐閣 1987)
慶応4年から明治18年までの太政官制の記述が随所にあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 国家の形態.政治体制 (313 9版)
- 参考資料
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- 『国史大辞典 9』(吉川弘文館 1988) , ISBN 4-642-00509-9
- キーワード
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- 太政官
- 官職-明治時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000131623