レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/03/05
- 登録日時
- 2020/03/22 00:30
- 更新日時
- 2020/03/22 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-190006
- 質問
-
解決
天明期の飢饉に対する仙台藩の救済について具体的な救済策やその効果などを記述した書籍はあるか。
- 回答
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1 天明期の飢饉に対する仙台藩の救済について
下記資料1-6に記述がありました。※【 】は当館請求記号です。
資料1 菊池勇夫『仙台藩と飢饉』大崎八幡宮, 2008【K611/2008.Z】
pp.50-55「6. 飢人救済―御救米・施行小屋」の項
資料2 阿刀田令造「天明度仙台飢饉日記」『仙台郷土研究』仙台郷土研究会, 15巻1号(1946)pp.2-27【PK201/セ】
資料3 阿刀田令造編『天明天保に於ける仙台の飢饉記録』無一文館, 1931【K611/ア1-3】
「天明三癸卯之年飢饉録」
pp.19-20「六,姫君様より町人並宿守共に御惠被成下候品々之事」の項
pp.24-26「十,天明四年の春飢渇人に小泉村川原粥御施行之事」の項
資料4 阿刀田令造「天明天保年間を中心としたる仙台地方の飢饉 2」『仙台郷土研究』仙台郷土研究会, 5巻2号(1935)pp.15-26【PK201/セ】
pp.18-26に,天保飢饉の救済策についての記述があり,天明飢饉についても触れられています。
p.25「(前略)御助小屋,御救小屋,流民小屋は天保飢饉に設けられたばかりではない,寶暦天明の先例がある。(中略)天明四年閏正月には小泉河原(又は下河原ともいふ)地蔵堂松原に御小屋をかけて粥下さったのである。但し,小屋は掛けたが施粥の準備成らないうち,數百人押寄せて來たので,其の界隈で死ぬものがひどく多かった。(後略)」
資料5 渡辺正巳「天明の飢饉について」『研究紀要』岩手県南史談会,18集(1960)pp.24-32【PK272/ケ】
「七,飢民の救済」
pp.27-28「(一) 分限者に対する御賃上げ金の割当,お手伝い金などの仰付」の項
p.28「(二)扶助金・施粥の実施」の項
資料6 『石巻の歴史 第2巻』石巻市, 1998【K253.3/イ1-2/2-1】
「第四章 村のくらし」―「第四節 飢饉と村」―「2 宝暦・天明・天保の飢饉」
pp.445-448「天明の飢饉」の項
※p.444には宝暦の飢饉における仙台藩の救済策が,p.451には天保の飢饉における仙台藩の救済策についての記述が見られます。
2 その他
参考までに,資料7-12に天明の飢饉に関連する記述があります。また,小説ですが,資料13にも天明の飢饉について書かれていますので御紹介します。
資料7 阿刀田令造編「癸卯天明三年中秋より甲辰同四年まで凶歳記 1」『仙台郷土研究』仙台郷土研究会, 5巻8号(1935)pp.1-15【PK201/セ】
資料8 阿刀田令造編「癸卯天明三年中秋より甲辰同四年まで凶歳記 2」『仙台郷土研究』仙台郷土研究会, 5巻10号(1935)pp.32-47【PK201/セ】
資料9 阿刀田令造編「癸卯天明三年中秋より甲辰同四年まで凶歳記 3」『仙台郷土研究』仙台郷土研究会, 5巻12号(1935)pp.1-15【PK201/セ】
※pp.14-15の「解説」に,「右は桃生郡中津山渥美家から出た資料である。大奉書紙横折表紙を加えて三十九枚から成る,御觸集である。筆写何人ぞ,判明しない。(後略)」とあります。
資料10 阿刀田 令造「天明天保年間を中心としたる仙台地方の飢饉 1」『仙台郷土研究』仙台郷土研究会, 5(1)(1935),pp.12-26【PK201/セ】
資料11 阿刀田令造『郷土の飢饉もの』仙台郷土研究会出版部, 1943【K611/ア1】
資料12 『石越町史』石越町史編纂委員会, 1975【K261.7/イ1】
「第二章 歴史の展開」―「第三節 近世」
pp.162-177「五,度重なる災害」の項
資料13 宇津志勇三『寒き夏 仙台城下天明飢饉録』本の森, 2014【K930/ウユ2014.7】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 東北地方 (212 9版)
- 参考資料
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- 菊池 勇夫∥著. 仙台藩と飢饉. 大崎八幡宮, 2008.12【K611/2008.Z】:
- 仙臺郷土研究会. 仙臺郷土研究 創刊[1卷1]號 (昭6.1)-26巻1号 (昭41.5)
- 復刊1巻1号 (昭51.3)- = 通巻212号 (昭51.3)-. 無一文舘書店, 1931.1-【PK201/セ】:
- 石巻市史編さん委員会/編. 石巻の歴史 第2巻. 石巻市, 1998.3【K253.3/イ1-2/2-1】:
- 岩手県南史談会. 研究紀要 5集 (昭35)-. 岩手県南史談会, 1960.9-【PK272/ケ】:
- 渡辺信夫/編. 宮城の研究 8. 清文堂出版, 1987【K200.8/ミ2/8】:
- 阿刀田令造/編. 天明天保に於ける仙台の飢饉記録. 無一文館, 1931【K611/ア1-3/イ】:
- 阿刀田令造/著. 郷土の飢饉もの. 仙台郷土研究会出版部, 1943【K611/ア1】:
- 宇津志/勇三?著. 寒き夏. 本の森, 2014.7【K930/ウユ2014.7】:
- 石越町史編纂委員会/編. 石越町史. 石越町史編纂委員会, 1975【K261.7/イ1】:
- キーワード
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- 飢饉--宮城県--歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000276232