レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/09/12
- 登録日時
- 2016/09/13 00:30
- 更新日時
- 2016/12/19 13:48
- 管理番号
- 1000000874
- 質問
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解決
拝みのときの線香の数とその数の意味を知りたい。
- 回答
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<参考図書>
①『沖縄大百科事典 下 ナ~ン』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983)
p323 「ヒラウコー(平御香)」の項で、「かつては、身分によっても用い方が異なったが、目的や御願する人によっても異なる。伝えによれば、十二本は12カ月を意味し、三本は天地人の調和を意味する」とある。
②『琉球の民間信仰 拝詞事典』(渡口初美、渡口初美、2004)
p18 「線香」の項で、「沖縄の島御香(または葉御香・黒御香)は「御願」する人の祈る思いを表示するものであります。ですから、祈願の理由によって、本数(香分)が決まるようです。」とある。
③『沖縄・暮らしの大百科 別冊付録』(那覇出版社 編、崎間 麗進 監修、那覇出版社、2004)
p13 「沖縄の線香(平御香)」の項目に、三本御香~二十四本御香の本数と名称、使用目的が表にまとめられている。
④『琉球・沖縄 儀式・法要事典』(帰依龍照、コザ山球陽寺、2013)
p19-20 「平御香」の項で、二十四本御香、十五本御香、十二・三御香、三本御香について意味と、使用する場合についての詳細な記述がある。
<図書資料>
⑤『オバァが拝む火の神(ヒヌカン)と屋敷の御願(ヤシチヌウグワン)』(座間味栄議、むぎ社、2006)
p68-70 「線香のたて方(回数)と数」の項で、地域ごとのたて方(回数)と本数が紹介されている。
⑥『沖縄の信仰用語』(比嘉朝進、風土記社、1991)
p18 「御香の持ち溺れ」の項で、「12本は十二支、3本は三様(天神・地神・竜神)の意という。」とある。
⑦『知っておきたい沖縄の法事と供養』(高橋 恵子、ボーダーインク、2014)
p12 「供え物 線香」の項で、「線香は拝みの内容や人によって本数が異なる。仏壇には仏壇を祀っている人(ムチスク)は普通12本、(線香2片)、特別に願を通したいことがある場合には15本(線香2片と2分の1片)、年中行事や法事の時には家族や親せきは3本(2分の1片)を使用する」とある。
⑧『沖縄の民具と生活』(上江州均、榕樹書林、2005)
p123 「五 線香づくり」の項で、「昔からこれを「二十四香」とも呼んでいる。これは「二十四考(昔、中国で、親孝行で有名な24人のこと)」ともとれそうだ。12本は天、あとの12本は地を意味するそうである。」という記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 8版)
- 参考資料
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- 1 沖縄大百科事典 下 ナ~ン 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/3
- 2 琉球の民間信仰 渡口 初美∥著 渡口初美 2004.5 K385/TO23
- 3 沖縄・暮らしの大百科 那覇出版社∥編集 崎間 麗進∥監修 那覇出版社 2004.11 K38/O52
- 4 琉球・沖縄 儀式・法要事典 帰依 龍照∥著 コザ山球陽寺 2013 K385/KI14
- 5 オバァが拝む火の神(ヒヌカン)と屋敷の御願(ヤシチヌウグワン) 座間味/栄議∥著 むぎ社 2006.4 K384/Z1
- 6 沖縄の信仰用語 比嘉 朝進∥編著 風土記社 1991.2 K16/H55
- 7 知っておきたい沖縄の法事と供養 高橋/恵子∥著 ボーダーインク 2014.11 K385/TA33
- 8 沖縄の民具と生活 上江洲/均∥著 榕樹書林 2005.11 K382/U52
- キーワード
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- 拝み 御願 線香 信仰 沖縄 うがん うがみ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000196825