レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年08月21日
- 登録日時
- 2008/08/27 18:20
- 更新日時
- 2009/10/10 12:41
- 管理番号
- 20-20
- 質問
-
未解決
八幡浜市の「なよせちょう」を見たい
- 回答
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当館には所蔵していない。他の所蔵機関は不明。
- 回答プロセス
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(1)利用者が「以前県立図書館でコピーした」と、コピーしたものを持参。土地関係の資料で、地番、所有者、位置関係を示す図面が描かれている。明治期のものだと仰る。
(2)明治期の土地関係資料等を整理した『伊予八藩土地関係史料目録』(愛媛県立図書館 1976)を見る。八幡浜市の部を見るが「なよせちょう」に該当するものは無い。話を聞くうちに八幡浜中心部であることがわかったので、畝順帳【請求番号;1975】と地価一筆限帳【請求番号;1976】を見てもらうが、コピーのものとは別のものであることがわかる。
(3)畝順帳や地価一筆限帳はそれぞれ明治9年、12年のもので、利用者の話によるともっと後の年代(明治30年代)のものだと仰るが、当館の土地関係資料は天正19年(1591)から明治21年(1891)までのものなので時期が合わない。
(4)利用者は法務局にも問い合わせをし、県立図書館で土地関係の資料があると聞いたとのこと。地元にもこの資料は残っていないのでもしかしたらと思い来館したと仰る。
(5)話を聞くうちに、コピーしたものについては、その出所が、本人がコピーしたのか、土地家屋調査士からもらったものなのか判然としなくなってくる。
(6)八幡浜市の他の土地関係資料として、市街地分裂地価帳明治13,14,15年【請求番号;22】を発見したので見てもらう。図面が多少描かれてはいるが、利用者が持ってきたものとは明らかに異なる。
(7)御物成名寄庭帳【請求番号;1597】というものを発見したので見てもらう。横長の大福帳のような形態で、明らかに異なる。年代・内容は安永9年・文化9年・文政2年・弘化3年の吉田藩等のもので利用者の求めるものとは異なる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人口.土地.資源 (334 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 八幡浜市
- 土地台帳
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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(1)利用者が持参したコピー原本は当館のものではないのではないか。(求めている年代や、コピーしたものの内容から、法務局のものではないか)
(2)「なよせ」と読める土地関係資料は御物成名寄庭帳【請求番号;1597】しかない。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000046909