レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/12/19
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:46
- 管理番号
- 茨城-2018-183
- 質問
-
解決
明治・大正期の金融についての
調査を行っておりますが、その中で 貴館の所蔵資料について
ご確認いたしたく お問い合わせさせて頂きました。
・「営業報告書 自第11期至第14期 」(水戸六十二銀行)
・「営業報告書 : 明治38年下半期 第15期」 (同)
という資料の所蔵があるようですが、
こちらの資料に当該銀行の銀行印、および社章(ロゴマーク)の
記載はありますでしょうか。
もしあるようでしたら複写を希望したいのですが、まずは
ご確認頂けますと助かります。
またこれ以外の資料で当該銀行の資料がありましたら
ご案内頂きたく よろしくお願い致します。
- 回答
-
ご質問のありました水戸六十二銀行について,次のとおり回答しますのでご確認ください。あいにく水戸六十二銀行の銀行印及び社章が記載された資料をみつけることができませんでした。
【インターネット情報の最終確認日:2018/12/19】
1 ご依頼の資料の確認
ご依頼のありました『〔水戸六十二銀行〕営業報告書 自第11期至第14期』『〔水戸六十二銀行〕営業報告書 第15期』を確認しましたが,銀行印及び社章は記載がありませんでした。
2 その他の水戸六十二銀行に関連する資料
次のとおり水戸六十二銀行に関連する資料を紹介しますが,水戸六十二銀行の銀行印及び社章は掲載がありませんでした。
(1)~(4),(8)については,国立国会図書館デジタルコレクションの図書館送信対象資料となっており,浜松市立城北図書館でご覧になれます。
著作権法の範囲内で複写もできますので,浜松市立城北図書館にご相談ください。
(1)『常陽銀行二十年史』(常陽銀行,1955)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9524491 (国会デジタル・図書館送信対象)
p.20-39「水戸六十二銀行時代」の節があり,国立銀行時代と私立銀行時代に分けて解説されています。
p.27に水戸第六十二国立銀行の社印が掲載されています。
p.18-19の間にある図版ページに,水戸第六十二国立銀行の5円・1円の図版があります。
当館に貸出できる資料もありますが,原本より拡大してご覧になれますので,国立国会図書館デジタルコレクションでご覧になることをお勧めします。
(2)『水戸市史 下巻1』(水戸市史編さん近現代専門部会/編,水戸市役所,1993)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3038719 (国会デジタル・図書館送信対象)
p.176-183に「第六十二国立銀行」の項があります。
p.807-810に「水戸六十二銀行の破綻と再建」「常磐銀行への改称と川崎銀行」の項があります。
(3)『茨城県史料 近代産業編2』(茨城県史編さん近代史第2部会/編,茨城県,1973)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9640676 (国会デジタル・図書館送信対象)
p.487-496に第六十二国立銀行に関する史料が掲載されています。
(4)『茨城県史料 近代産業編4』(茨城県立歴史館/編,茨城県,1991)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9644531 (国会デジタル・図書館送信対象)
p.454-457に第六十二国立銀行に関する史料,p.457-462に水戸六十二銀行に関する史料が掲載されています。
(5)『常陽藝文 1995年07月01日号』(常陽藝文センター)
特集記事「茨城に四つの国立銀行が誕生 土浦、水戸、古河」があり,p.9-11に第六十二国立銀行が解説されています。
p.11に,水戸六十二銀行が改称した常磐銀行の広告やチラシ,通帳・手形等の写真があります。
(6)『水戸の近代百年 1』(茨城大学人文学部/編,茨城大学人文学部,〔1988〕)
p.50-62「明治期における水戸市の銀行」(進藤寛著)という論文があり,水戸市内の銀行の動向についてまとめられています。
(7)『目で見る水戸・笠間の100年』(郷土出版社,1997)
p.27に明治30年の水戸六十二銀行の写真が掲載されています。
(8)『明治の茨城 第1巻 県別郷土歴史叢書 茨城県案内』(千秋社,1983)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9643146 (国会デジタル・図書館送信対象)
p.121に水戸六十二銀行の広告がありますが,社印・ロゴはありません。
※その他確認済資料
・『常陽銀行四十年史』(常陽銀行,1976)
・『常陽銀行七十年史 常陽史料館年史編纂チーム/編,常陽銀行,2006)
・『茨城県の金融史とその周辺』(金沢 忠夫/著,近代セールス社,1996)
・『茨城県の金融史といばらき時評 金沢 忠夫/著,近代セールス社,2000)
・『茨城県銀行会社録』(地方経済社/編,地方経済社,1927)
・『東茨城郡誌 下巻』(東茨城郡教育会/編,東茨城郡教育会,1927)
・『明治の茨城 第2巻 県別郷土歴史叢書 水戸(案内)』(千秋社,1983)
3 関係機関のご案内
(1) 茨城県立歴史館
茨城県立歴史館は,茨城県の公文書館と文書館機能を併せ持つ施設です。
「資料検索」-「共通検索画面」にて,全項目検索で「水戸 六十二 銀行」を入力し検索したところ,19件ヒットしました。「通知書」や「営業案内」等の史料があります。
茨城県立歴史館-閲覧室利用のご案内
http://www.rekishikan-ibk.jp/information/facility/perusal/
茨城県立歴史館-資料検索
http://www2.rekishikan.museum.ibk.ed.jp/menu.php
(2) 常陽史料館
水戸六十二銀行は,その後常磐銀行→常陽銀行となりますが,常陽銀行の設立している史料館があります。
2ー(5)で紹介した常磐銀行資料の所蔵先は,常陽史料館となっています。
常陽史料館
http://www.joyogeibun.or.jp/siryokan/index.html
- 回答プロセス
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(1) 依頼資料を確認
(2) 水戸六十二銀行についての資料を確認
リサーチナビでキーワード「水戸六十二銀行」で検索
→『目で見る水戸・笠間の100年』に写真の掲載あり
自館OPACでタイトル「水戸 銀行」で検索
明治11(1878)年10月14日 第六十二国立銀行設立
明治23(1898)年 6月23日 水戸六十二銀行に改称
明治40(1907)年 6月29日 常磐銀行に改称
昭和10(1935)年 7月30日 五十銀行と合併し,常陽銀行となる
(3) 常陽銀行の年史を確認
(4) 明治23~40年発行の郷土資料で広告ページを確認
(5) 関係機関(茨城県立歴史館・国立公文書館)のデータベースを確認
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 常陽銀行二十年史常陽銀行
- 水戸市史下巻1水戸市史編さん近現代専門部会/編水戸市役所
- 茨城県史料近代産業編2茨城県史編さん近代史第2部会/編茨城県
- 茨城県史料近代産業編4茨城県立歴史館/編茨城県
- 常陽藝文常陽藝文センター 1995年07月01日号
- 水戸の近代百年1茨城大学人文学部/編茨城大学人文学部
- 目で見る水戸・笠間の100年郷土出版社
- 明治の茨城第1巻千秋社
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000254004