レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年09月12日
- 登録日時
- 2021/01/08 10:39
- 更新日時
- 2021/01/08 13:40
- 管理番号
- 京歴-527
- 質問
-
解決
聚楽第址の近く、京都市上京区西天秤町にある鵲(かささぎ)弘法大師堂について知りたい。出水の七不思議に数えられる場合もある。
- 回答
-
『出水校百年史』(①)pp.286-287に、鵲大師堂について以下の記述があり、白黒写真も1枚掲載されている。
「出水通日暮東入北側、西天秤町にある弘法大師を祀る小堂をいう。口碑によれば聚楽第のあった頃、出火の際にここにあった井戸に大師像を投げ入れて火災から守ったといい、のちに堂宇をたてて祀ったのが起りとつたえます。」
『京都歴史案内』(②)のp.389に、出水の七不思議として鵲大師について以下の記述あり。
「出水通日暮東入北側に一堂がある。鵲大師という。本尊は二寸たらずの弘法大師坐像。それが厨子もろとも、堂内の井戸からあらわれたという。」
- 回答プロセス
-
地名辞典やこの地域の学区に関する資料に記述がないか探したところ、『出水校百年史』(①)に鵲大師堂について記述があった。
『京都大事典』(③)、『京都市の地名(日本歴史地名大系 ; 27)』(④)『角川日本地名大辞典, 26-[1] : 京都府 : 上巻』(⑤)『聚楽周辺 : 上京区(京都市町名変遷史;3)』(⑥)、『我が町の歴史と町名の由来 : 新京都坊目誌, 上京区 :下』(⑦)には記述が見当たらなかった。
インターネットでキーワード「鵲弘法太子堂」で検索すると、「京都風光(京都寺社案内)」というHPの「弘法閣大師堂 (鵲大師) (京都市上京区)」(⑧)のページに解説と写真が掲載されている。「鵲大師」、「大日大師堂」とも呼ばれているとも書かれている。
(https://kyotofukoh.jp/report1728.html)(最終確認日:2020-10-21.)
この出典として『京都歴史案内』(②)が挙げられていたので確認すると、p.389に出水の七不思議の一つとして鵲大師について記述があった。
- 事前調査事項
-
質問者は、聚楽第関係の資料はかなり見たが出てこないとのことであった。
- NDC
-
- 日本 (291)
- 参考資料
-
- ①『出水校百年史』出水校百年史編纂専門委員会編集 出水校百年祭記念事業実行委員会 1969 (当館請求記号:K111||376.2||KY6||)
- ②『京都歴史案内』矢野貫一著 講談社 1974 (当館請求記号:K1||291.62||Y58||)
- ③『京都大事典』佐和隆研 [ほか]編集 淡交社 1984 (当館請求記号:K0||291.62||Ky6||)
- ④『京都市の地名(日本歴史地名大系 ; 27)』平凡社 1979 (当館請求記号:K1||291.62||H51||)
- ⑤『角川日本地名大辞典, 26-[1] : 京都府 : 上巻』「角川日本地名大辞典」編纂委員会編角川書店 1978 (当館請求記号:K0||291.62||Ka14||1)
- ⑥『聚楽周辺 : 上京区(京都市町名変遷史;3)』京都町名の歴史調査会編 京都町名の歴史調査会, アート社出版 (発売) 1979 (当館請求記号:K111||291.62||W14||1-1)
- ⑦『我が町の歴史と町名の由来 : 新京都坊目誌, 上京区 :下』平安神宮崇敬会 2008 (当館請求記号:K12||462.162||H51||)
- ⑧「京都風光(京都寺社案内)」HP内「弘法閣大師堂 (鵲大師)」
- キーワード
-
- 鵲弘法大師堂
- 弘法閣大師堂
- 鵲大師
- 大日大師堂
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292047