レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年08月12日
- 登録日時
- 2009/09/01 16:47
- 更新日時
- 2010/07/23 14:54
- 管理番号
- 福若-2009-0812
- 質問
-
解決
周山街道について、江戸時代頃からの詳しいルートがわかる資料はないか。おおい町名田庄地区の部分が知りたい。
- 回答
-
『福井県歴史の道調査報告書』第3集 に、周山街道の旧道を示した地図がある。また、『5万分の1図歴地形図』小浜 で、
当時の周山街道のルートがわかる。それ以前の地図類では、「県管内図」や「国絵図」「郡図」等が参考となる。
- 回答プロセス
-
*「周山街道」とは、鯖街道のひとつで、小浜-名田庄-周山-京都間を主要なルートとする。
*基本的な部分は「福若-2009-0730」の「若狭街道(九里半越え)」の事例も参照されたい。
①『福井県歴史の道調査報告書』第3集 福井県教育委員会 2003 (H682/キヨウ/3)
:「丹後街道Ⅱ・周山街道」の巻。巻末に、現在の国土地理院発行地図上に旧街道を示した付図が載っている。
また「道の現状」の章には、実際に踏破調査した人物による、写真付きのルートに沿った現状解説がある。
②『5万分の1図歴地形図』小浜 人文社 1992 (H297/コ)
:明治~昭和戦後期にかけての陸地測量部・国土地理院の5万分の1地図の集成。小浜から京都府境付近
にかけての地域を含み、周山街道の旧道がわかる。
*この集成版での最古の地図は、明治26年測量のもの。国土地理院HPで確認すると5万分の1地図「小浜」
の図歴(測量・発行年)の一覧がわかる。これによると、明治26年以前の測量・発行はない。(2万5千分の1地図は、さらに新しい)
・国土地理院HP「5万分の1地形図図歴リスト‐小浜」
http://www.gsi.go.jp/cgi-bin/zureki/5man.cgi?99-8 (090812確認)
③ 江戸時代から明治初期(陸地測量部以前)にかけては、国絵図・郡図や県管内図等が参考となるが、
縮尺や方位・距離については正確でないものが多い。集落名や地名等が細かく記載されているものは、
街道のルートについてある程度推測することが可能。
当館所蔵の資料とデジタル化された資料を例としてあげる。
・「新選滋賀県管内全図」山口重禄著 1880 (H296/シンセ)
:当時、嶺南地域は滋賀県に含まれる。主要な集落名が記載され、現在の名田庄地区から丹波国へと抜ける峠道
のルートが、複数記載されている。
・「若狭敦賀之絵図」正保2年(1645) *原資料は酒井家文庫(小浜市立図書館所蔵)
:「正保の国絵図」の1つで若狭国+敦賀郡の範囲が描かれている。福井県立図書館貴重資料DBの1点で、高画質
デジタル化されている。「高精細」ファイルでは、細かい集落名も判別可能で、街道のルートも推測することができる。
http://www.library.pref.fukui.jp/webmuseum/collect/detail.do?data_id=3989 (090812確認)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 交通史.事情 (682 8版)
- 日本 (291 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 鯖街道
- 周山街道
- 旧道(旧街道)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000057571