レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年08月05日
- 登録日時
- 2021/11/17 16:24
- 更新日時
- 2021/11/25 09:21
- 管理番号
- 0000110934
- 質問
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解決
大村益次郎が江戸で開いた塾、鳩居堂の「弟子籍」の原本は、どこに所蔵があるか。近藤真琴(誠一郎)との関わりを調査している。
- 回答
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「弟子籍(鳩居堂)」は、下記回答資料1に収録されている。「弟子籍」末尾にあたるp47に「子爵大村家蔵」と書れている。
同書巻末の「最高最大の大村益次郎伝」(復刻版の販売促進パンフレットから転載されたもの)によると、「現在大村家蔵の大村益次郎史料は、全部山口県文書館に寄託されているが、その中には史料として貴重な大村の洋学塾の鳩居堂入門簿や日記、大村使用の西洋手帳などが無い。大村家の話では、疎開荷物が途中でいくつか紛失したという事であるが、それに入っていたものであろうか」と書かれており、現存する原本は無いと考えられる。
「弟子籍」について、山口県文書館、山口市歴史民俗資料館、鋳銭司郷土館(山口市)にもそれぞれ問い合わたが、所蔵していないとの回答。
なお、大村と近藤誠一郎に関する文書については以下のとおり。
資料2p42-44に近藤誠一郎よりから大村益次郎への手紙(翻刻)が2通収録。
資料3p19,21「一九 鳩居堂謝儀」と項立てされたリストの中に2回名前が出ている。「百疋 近藤誠一郎」とある。
- 回答プロセス
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資料1を確認、「弟子籍」が収録されている。また、「弟子籍」は元大村家所蔵資料で現存していないと思われ、現存資料は山口県文書館に所蔵している、との記述があったため同館に問合わせ。
山口県文書館には所蔵なし、大村関係資料の展示をしている鋳銭司郷土館にあるかもしれない、とのことなので同館に問合わせ。
鋳銭司郷土館には大村関係の史料はなく、山口市歴史民俗資料館にあるとのことなので、同館に問合わせ。
山口市歴史民俗資料館では、回答資料2,3に収録されているものは所蔵している、とのこと。
回答資料2,3を確認。「弟子籍」はなかった。ただし、近藤誠一郎に関する記述があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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1.丹潔 編 , 丹, 潔, 1896-1968. 大村益次郎. マツノ書店, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002863521-00 (参考文献p30-47,巻末「最高最大の大村益次郎伝」) -
2.内田伸 編 , 内田, 伸, 1922-. 大村益次郎文書 復刻版. マツノ書店, 2000.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002872555-00 (p42-44「九二 近藤誠一郎より」(手紙)) -
3.内田伸 編 , 内田, 伸, 1922-. 大村益次郎史料. マツノ書店, 2000.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002872554-00 (p19,21「一九 鳩居堂謝儀」(リスト))
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1.丹潔 編 , 丹, 潔, 1896-1968. 大村益次郎. マツノ書店, 1999.
- キーワード
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- 大村, 益次郎, 1825-1869
- 近藤, 真琴, 1831-1886
- 照会先
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- 山口県文書館
- 鋳銭司郷土館
- 山口市歴史民俗資料館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000307717