レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年04月17日
- 登録日時
- 2015/06/13 11:18
- 更新日時
- 2015/06/27 12:13
- 管理番号
- 岩手-226
- 質問
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解決
岩手県の案山子(カカシ)文化について知りたい。
- 回答
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案山子について記載のあった資料を紹介。
『案山子の伝承』
⇒p1~2小林文夫「岩手の案山子」
「ここらでは、案山子は、カカシである。いわゆる人の形をこしらえたものと、鳥の羽などをぶら下げたものとでは、当地方では同じには見ていない」(一部抜粋)
『案山子系図』
⇒p3~4「第1章 方言の系統から 1.カカシとカガシ」
⇒p35~44「案山子方言一覧」
『定本柳田国男集 第13巻』
⇒p113~121「案山子祭」
「盛岡などではこの節分の宵に挿す串(鰯の頭、髪の毛などを小さな串のさきに挟んで、ごくざつと炙ったもの)も 、本物の案山子も共にヤツカガシといふさうだから、カガシの元の意味(臭気を嗅がしめる)はまづ明らかになったわけである」(一部抜粋)
『呵呵誌』
⇒p399~404柳田国男「案山子祭」
『胆江風土記』
p184~185「案山子(かかし)について」
「昔は悪臭によって、嫌な臭いを、かませて(鳥獣類を)追い払うのもあった-(略)-悪臭をかませて、『かませて』が、『かがして』、『かかし』となった」(一部抜粋)
p186~187「かかしは田の神様」
「豊作祈願のため、人形(ひとがた)を田畠に立て、神の依代(よりしろ)となったのが、案山子の初まり(ママ)-(略)-案山子を、田畠から下げて来るのが、旧十月十日の夜と言われた。案山子を下げることを、『カカシ揚げ』とよばれた。旧十月十日は、この地方で、大根の歳とりと言っている」(一部抜粋)
- 回答プロセス
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・「案山子(かかし)」をキーワードに、OPACを検索。ヒットした資料を調査。
・民俗関係 380~をブラウジング。
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
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- 『案山子の伝承』川崎工業高等学校(定時制)郷土研究部∥編・出版 1961年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036171027-00)
- 『案山子系図』小島 瓔礼∥著 ひでばち民俗談話会∥出版 1962年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036171028-00)
- 『定本柳田国男集 第13巻』柳田 国男∥著 筑摩書房∥出版 1982年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001692053-00)
- 『呵呵誌』佐藤 信ニ∥編・出版 2003年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036203576-00)
- 『胆江風土記』吉田 菊治郎∥著 胆江日日新聞社∥出版 1978年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036205533-00)
- キーワード
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- 案山子/カカシ
- 田畑
- 鳥獣
- 岩手
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000175833