レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年07月02日
- 登録日時
- 2021/07/02 12:50
- 更新日時
- 2023/06/08 10:18
- 管理番号
- 塩尻576
- 質問
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解決
一万石や百万石に使われている『石』という単位について知りたい。
- 回答
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【資料1】に体積の単位であることの説明と「石」の字の由来あり。
【資料2】に「石」とは容積の単位であり米穀を計るのに用いたとの説明と、「石高制」の項目あり。
【資料4】に石高について詳しい説明がある。
- 回答プロセス
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石の定義を調べるため【資料1】『日本大百科全書』を調べると、「尺貫法の体積の単位。10斗(100升)をいう。180.39リットルにあたる」との説明と、「中国の相当する単位は斛(こく)で、(中略)日本では固有の単位さか(斛)にちかいこの石の音を借りてこの文字が用いられるようになった。」と由来の説明がある。
日本史の事典類もあたると、【資料2】『岩波日本史辞典』に「石」の項があり、容積の単位である旨の説明と、「大名・武家の知行高を示す単位」との記述があった。また、「石高制」の項目もあり、「米の収穫高を以てと地生産力を掌握する方式は豊臣秀吉による太閤検地を通じて全国的に普及した」との記述と、以後江戸時代を通じて領主・農民間の階級関係や領主間の主従関係を表すのにも用いられた旨の説明があった。
これらの記述から、安土桃山時代から江戸時代にかけての資料をブラウジングしたところ、【資料3】『暮らしと遊びの江戸ペディア』p114に「石」について若干の記述があった。また【資料4】『大名と旗本の暮らし』p58とp66に家禄高などについての詳しい記述があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
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【資料1】日本大百科全書 9 (こうはーさう). 小学館, 1986.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001791687-00 , ISBN 4095260092 -
【資料2】永原慶二 監修 , 石上英一 [ほか]編 , 永原, 慶二, 1922-2004 , 石上, 英一, 1946-. 岩波日本史辞典. 岩波書店, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002837655-00 , ISBN 4000800930 -
【資料3】飯田泰子 著 , 飯田, 泰子, 1953-. 暮らしと遊びの江戸ペディア. 芙蓉書房出版, 2021.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I031278310-00 , ISBN 9784829508077 -
【資料4】平井聖 監修 , 平井, 聖, 1929-. 大名と旗本の暮らし. 学習研究社, 2000. (Gakken graphic books deluxe ; 11. 図説江戸 ; 2)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002892889-00 , ISBN 4054012388
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【資料1】日本大百科全書 9 (こうはーさう). 小学館, 1986.
- キーワード
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- 江戸時代
- 石
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000301234