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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000219241
提供館
(Library)
近畿大学中央図書館 (3310037)管理番号
(Control number)
20170725-1
事例作成日
(Creation date)
2017年07月25日登録日時
(Registration date)
2017年07月25日 14時24分更新日時
(Last update)
2017年12月19日 12時18分
質問
(Question)
貝殻追放について知りたい。
回答
(Answer)
以下の資料がみつかった。
貝殻追放は、陶片追放(オストラシズム;ostracism)の誤訳であることが、以下の資料にも記載されていた。

<辞書類>
コトバンク  貝殻追放(カイガラツイホウ)
https://kotobank.jp/word/%E8%B2%9D%E6%AE%BB%E8%BF%BD%E6%94%BE-456923#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88  (2017/07/25 確認)

オストラシズム(ostracism; ostrakismos)
https://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0-40359#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89  (2017/07/25 確認)

小学館国語辞典編集部編集『日本国語大辞典』第二版 第3巻  東京 : 小学館 , 2006
 本館請求記号:813.1 - N71 - 1
p.166
かいがら‐ついほう[かひがらツイハウ] 【貝殻追放】
「(1)古代ギリシアの「オストラキスモス(陶片追放)」の誤訳。従来は「貝殻追放」と訳されていたが、現在は「陶片追放」に改められている。」

<図書>
水上滝太郎 著『貝殻追放』 [第1]-3 東光閣書店, 1925
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1021119  (2017/07/25 確認)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1021119/6  (2017/07/25 確認)
p.1
はしがき「古代希臘アゼンスに於ては、人民の快とせざるものある時、其の罪の有無を審判することなく、公衆の投票によりて、五年間若くは十年間国外に追放したりといふ。牡蠣殻に文字を記して投票したる習慣より貝殻追放の名は生れしとか」

箕作元八 著『西洋史講話』開成館, 1911
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1085776  (2017/07/25 確認)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1085776/46  (2017/07/25 確認)
p.42「オストラキズモスといって国家に害があると信ずる人の名を牡蠣の殻に書いて、これを秘密に投票箱に入れると、その多数に指名された人は、裁判を用いず理由を問わずに、直に放逐されるという制を起こした」


<雑誌記事>
貝殻追放が、誤訳であることを記載した文献には以下がある。

村川堅太郎「貝殻追放」図書 1971年7月号(通巻263号) p.36-40 
箕作元八氏の『西洋史講話』は、イギリス人歴史家ジョージ・グロート(George Grote)の『ギリシア史』を参照したのではないかと述べられている。

村川堅太郎 著『古​典​古​代​游​記』 ​岩​波​書​店 1993.7
にも、「貝殻追放」が収録されている。
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/2353152.html  (2017/07/25 確認)

誤訳のもととなったとされる、ジョージ・グロートの『ギリシア史』は以下で参照できる。

Grote, George, 1794-1871. A History of Greece. London: John Murray, (HathiTrust)
https://catalog.hathitrust.org/Record/009796542?type%5B%5D=all&lookfor%5B%5D=A%20history%20of%20Greece%20%20George%20Grote&filter%5B%5D=publishDateRange%3A1840-1849&ft=  (2017/07/25 確認)

A history of Greece / by George Grote. v.4. Grote, George, 1794-1871. (HathiTrust)
https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=uva.x004332876;view=1up;seq=5  (2017/07/25 確認)
https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=uva.x004332876;view=1up;seq=222  (2017/07/25 確認)
‘ostracism’‘oyster-shell’などでキーワード検索すると該当部分が確認できる。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
古代ギリシア  (231)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
貝殻追放
陶片追放
オストラシズム
オストラコン
ostracism
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
荒木康彦近畿大学名誉教授より、村川堅太郎氏の文献についてご教示頂きました。
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査 書誌的事項調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000219241解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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