レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20171127
- 登録日時
- 2017/11/26 11:43
- 更新日時
- 2023/06/09 13:26
- 管理番号
- 姫路-209
- 質問
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解決
江戸時代に河合寸翁が姫路藩の財政改革のために姫路の国産品として奨励した藍染について知りたい。
- 回答
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播磨の伝統的な藍染には「かちん染」「高砂染」がある。「かちん染」は藍の濃染で平安時代頃から行われていた染色技法。江戸時代にはすでに失われていたが、姫路藩の家老、河合寸翁の命で染物屋の相生屋が一時復元したが、その後は、また姿を消した。
「高砂染」は江戸時代に相生屋(井上)勘右衛門が酒井候の命令で松影を染めて献じたことを起源としている。天保の頃には河合寸翁によって生産販売が奨励され、国産品として名声を高めた。
『姫路紀要』(姫路紀要編纂会 1912年)
P109~112「染物と播磨藍」
P113~114「松影高砂染」
P114~117「飾磨の褐染」
P117~118「蜜柑絞と藍染絞」
『姫路市史 第4巻 本編近世2』(姫路市役所 2009年)
P457~459「姫路藩の藍染と国産品政策」
P459~461「愛染講の結成」
p461~464「幕末期における染賃の値上げ交渉と藍染職人」
P464~465「仕入紺屋の染地取引と姫路木綿」
P465~469「仕入紺屋の取引から見える姫路木綿のその後」
『姫路美術工芸館紀要 1 かちん染の研究』(姫路市書写の里・美術工芸館 1998年)
*かちん染の伝説、歴史、染法、語源など。
『姫路美術工芸館紀要 3 高砂染の研究』(姫路市書写の里・美術工芸館 2002年)
*高砂染の歴史と形態、高砂染の復元工程が写真入りで詳しく記載されている。
『播磨伝説風土記』(読売新聞姫路支局編集 姫路̪駟路の会 1976年)
P263~265 「飾磨のかちん染め」
*かちん染の伝説、技法、名前の由来がわかりやすくまとまっている。
【参考】かちん染伝説
『地志播磨鑑』(宝暦12年成立)(平野庸修編集 播磨史籍刊行会 1958年)
P97~98「飾間のかち染」「飾間褐地染之由来」
『播陽萬寳知恵袋』上巻(天川友親著 臨川書店 1988年)
巻之十三「播州古所跡略説」(宝暦6年成立)p239~240に「かちん染伝説」
『播陽萬寳知恵袋』下巻(天川友親著 臨川書店 1988年)
巻之三十九「播陽あだ物語」(天正年間成立)p777「かちん染伝説」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 染織工芸 (753 8版)
- 近畿地方 (216 8版)
- 団体 (706 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- かちん染
- 高砂染
- 藍染
- 河合寸翁
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225413