レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年9月7日
- 登録日時
- 2014/09/06 12:01
- 更新日時
- 2014/09/07 16:53
- 管理番号
- 065
- 質問
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解決
高度経済成長期における尼崎市の市営住宅について調べたい。
当時の市の住宅政策に関する資料や、市営住宅の間取りがわかる資料などを閲覧することはできるか。
- 回答
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尼崎市の市営住宅建設が最初に始まったのは、大正9年(1920)のことです。工業都市化にともなう人口増・住宅難に対応するための措置でした。
戦後復興期には、戦禍によって住居を失った人々へ住宅を供給するため国が「罹災都市応急簡易住宅建設要綱」(昭和20年)を閣議決定し、住宅を建設する事業主体に対して国庫補助金が交付されることになりました。こういった国の施策を背景に、尼崎市も昭和22年(1947)に市営住宅の建設を再開しています。
その後、高度経済成長期には、急速な人口の増加から住宅需要がさらに高まりました。市営住宅の建設は、昭和40~50年代にピークを迎えます。
昭和46年、尼崎市は市の施策全体の方針を定めた「まちづくり基本構想」を打ち出し、昭和50年代以降は「総合基本計画」として改訂しています。この全体計画に沿って市の住宅政策も展開されており、近年では平成13年に「尼崎市住宅マスタープラン」を策定し、平成23年に改訂をおこなっています。
こうした尼崎市の住宅政策に関する概要は、市が発行する行政刊行物等より調べることができます。また地域研究史料館が所蔵する尼崎市の歴史的公文書のなかに、該当する年代の市営住宅の間取り図面を含む簿冊があり、閲覧することができます。
- 回答プロセス
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1 尼崎市の住宅政策に関する文献
◆『総合的な住宅政策検討のための調査報告書』本編(昭和62年、あまがさき未来協会)
◆『尼崎市住宅政策基本計画(案)』(昭和63年、あまがさき未来協会)
◆『尼崎市住宅マスタープラン』本編・史料編(尼崎市、平成13年)
高度経済成長期を含む過去の住宅政策を概観して解説している。
なお、最新版の『尼崎市住宅マスタープラン 2011』(尼崎市、平成23年)は、次のURLからPDFを閲覧することができる。
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/si_kangae/si_keikaku/9427/094_jutakuseisaku.html
2 市営住宅の間取りがわかる史料
◆歴史的公文書
地域研究史料館が所蔵する旧永年文書中に、高度経済成長期の市営住宅の間取り図面を収録している簿冊がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 住宅建築 (527)
- 参考資料
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- 『総合的な住宅政策検討のための調査報告書』本編 あまがさき未来協会発行 昭和62年発行 (行政資料)
- 『尼崎市住宅政策基本計画(案)』 あまがさき未来協会発行 昭和63年 (行政資料)
- 『尼崎市住宅マスタープラン』本編・史料編 尼崎市発行 平成13年 (当館請求記号 365.6/A/ア)
- キーワード
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- 市営住宅
- 公営住宅
- 尼崎市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000159468